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大洗町議「戦車の展示など、なさけない」ガルパンファンから批判相次ぐ

ガルパンで目下まちおこし大成功中の大洗町だが
そんな中、大洗町議の菊地昇悦氏(日本共産党)が、戦車を用いた観光に
疑問を呈して、批判が巻き起こっている。問題の記事は、同氏の7月14日付けブログ
大洗町・軍事観光へ進むのか」と題して書かれたもの。
それによると、ガルパンのイベントに戦車や装甲車などが登場したことについて
自衛隊一色であると指摘。
「観光客を呼び込むのに戦車の展示など、なんで
もありでよいのかと思っている町民は大勢います。
観光をひとつの産業として力を注いできたことか
らみたら悲しい状況に見えました。なさけない」と書いた。


これに対し、ガルパンファンは大激怒。
コメント欄には、「軍事観光へ進むのを良しとしないのであれば、
その代りとなる同じくらい集客を望める企画を出すことが大事では」
「負け犬の遠吠え」「迷惑がかかるようなので、もう大洗にはいかない」
など、ブログの記事を批判する言葉が多く書かれた。
これに対し、7月25日の同氏の記事では
戦車のパネル展示を「おもてなしの心」と表現した上で
「このような手づくりの、おもてなしが本物の戦車の展示によって
薄れてしまうと思うのではないのか。やっぱり本物に勝るもの
はないからです。アニメではないからです」と表明した。
さらに、自衛隊に頼らない地域振興策として
B級グルメの全国大会開催を提案したほか
「トイレの設置」を表明。これこそが「おもてなしの心」と書いている。
戦車の展示については
「町民としては受け入れがたいものです。町民のなかにあるイヤという気持ちも
大切なのです。おせっかいじみてしまうかもしれませんが、70歳以上のひとたちは戦争の
体験をしています。なにかの機会があるとき、青春時代にどう生きてきたのか、いまのうち
に聞いておくことは大事なことではないでしょうか」
と述べている。
同氏は、最後まで戦車の展示に反対の意向を崩さなかったものの
「みなさんが戦車を楽しんだことを批判しているのではない」とも書いている。


ちなみに、当社では2回大洗町に伺っているものの
残念ながら「戦車が題材になっているから嫌だ」という人は一人たりともお会いできなかった。
むしろ、戦車の形をした「ガルパン」や自分で模型や手書きで戦車の絵を描きPRに使っているお店が多く
それが高じて戦車好きになってしまった人もいる。
ところで、戦車の絵をあちこちで見られるからといって、軍国主義だと思う人は
どれくらいいるだろうか。もし、大洗町内で連合国VS枢軸国、はたまた自由主義VS共産主義陣営に分かれて
戦いが始まっている、もしくは対立しているというなら、納得せざるを得ないのだが
実態はむしろ逆で、大洗町内ほど地元の方と観光客が親しげにしている光景を見ることのできる地域は
なかなかない。戦車を通じて、交流を深めているのが実態なのである。
戦車が来ると聞くと、地元の方からも歓迎する声は聞くが、ネガティブな声は聞かない。
菊地氏は、あまりの批判にびっくりしたのかどうかは知らないが
最後に取って付けたようなコメントを追記している。
しかし戦車は確かに兵器だが、それが戦争にではなく、観光に使われることはとても幸せなことなのではないだろうか。
なぜ、まちの活性化を素直に喜べないのだろうか、と疑問に思った。

 
菊地 昇悦のより道ブログ
大洗町・軍事観光へ進むのか」
http://ameblo.jp/syouetukikuti/entry-11572487373.html