白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

わが聖地・大洗町二日目!!

さてガルパン好きの諸君、一つご想像いただきたい。
朝、素晴らしい光景を目にしたとしたら。
そう、肴屋本店さんに宿泊した僕。
眠い目をこすりながら、階下に降りてきたその時。

一気に目が覚めた!!!
ダージリン様のパネルは当然、夜間は屋内にしまわれるのだが
てことは宿泊客は、しまわれている時でもダージリン様を拝見することができる。
それって、実はレア体験…?
まぁ夜は夜で、近所のお子様たちと遊んでいたんだけどね。
近所のお子様たちもガルパンが大好き。風呂に入るかーと降りてきた僕を捕まえて
ガルパンの話をしませんか?」ときたもんだ。
乗らないわけにはいかなかった。聞くとこのお宿には、監督や声優さんもおいでになって
お子様たちとも交流したそうだ。羨ましいじゃねえかおい!
しかし、お子様3人がアニメに合わせて「雪の進軍」を歌う光景を見るのは…
すばらs…いやいや、ここは突っ込んでおこう!
「子どもたちは何つー歌を歌ってんの!英才教育か!?」
微妙にベクトルが違う気が…普通だな、うん。
そんな僕のツッコミを見て、お母様思わず苦笑い。
風呂から上がった後は、まぁ昨日の記述のとおり。本当ならガルパン好き何人かと
一緒に盛り上がりたかったところなんだけど…ま、深い話ができてよかった。

昨日もブラブラしたんだけど、今日はもっとブラブラしようってことで
商店街をうろうろした。大洗町は商店街が4つあり、そのうち2つの商店街が
ガルパン関係で店づくりを行っている。もちろん、商店街挙げてでなくて
個人的にやっているところもある。
僕は車だけど、役場が近いからそこに車を置いて歩いて回ると良い散歩になる。
さて、上の写真のように、大洗町の商店街はぐねぐねしている。
肴屋本店さんなんかは、クランク状になっているのでスピード上げていれば
ガルパンよろしく突っ込むことになるだろう。
コンパクトシティーとして利便性が非常に良く機能しているが
しかし自動車の交通量がとても多い。道はそれほど広くないし
歩道も広くはないので、歩行者としてはなかなか危ない。
とはいえ、インフラを整備するとなると、この1万8000人の町に予算があるかどうか?
と、まともなことを考えてみるが、だが聖地には違いあるまい?
よし、じゃあ商店街とアニメを比べてみよう。

上図は本物の大進さん。
ここはそば屋さんだね。他にも、いろいろ手掛けているみたいだ。
そして、ソド子のパネルが置いてあるぞw

これがアニメでの大進さんだけど…名前が大道になっているね。
この時は協賛していなかったってことだね。
第3話で麻子がスピードを上げた時に登場。



続いて、鮮魚店の剣忠さん。ちょうど作業中だったので
車が停まっていた。ちょっと下のほうカットしたよ。

こちらがアニメ。店名が「魚剣」に変更されている。
いちいち「sword fish」と入っているのは
WW2初期の大英帝国爆撃機ソードフィッシュからきているため。
ソードフィッシュ複葉機だったんだけど、タラント軍港奇襲など欧州戦線で活躍した。
第3話で聖グロ側が大洗側を追い詰めた時のシーン。


続いて同じく第3話より

福本楼さん。ここは旅館で、趣があるね。
奥に華ママがいるのは気になるがw

これがアニメでの福本楼さん。
ただし、「福」の字が逆さになっている。
これは支那で縁起の良いマークで、「福が返る」という意味だ。
香港でよく見かけたな。旧正月の時期だったから。


アニメの舞台ではないものの

ここは国井屋さんというお茶屋で
聖グロのアッサムのパネルが置かれている。
しかしCDドラマでついに声が入りまして、明坂聡美さんがCVということで
なかなか注目の的になっている。
「今までアッサムちゃんというと、みんな口を濁すんだよね。なんでかなと思ったら
 声が入ってないんだよ!」と笑いながらそうこぼしていた店主さんだったが
これから期待の持てるキャラなだけあって、お店でもオリジナル商品を製作中だという。
ちなみにここでは、アッサムティーとクッキーのセットを200円で売っていて
ホッと一息できる。


総じて、ここの商店街のみなさんはとてもお話がうまくて
あちこちでファンと地元の方が話しこんでいる様子がみられるほか
ファンが持ってきたというイラストや模型などが飾られており
ファンと地元がガルパンを通じて、深くつながっている。
凄い人だとほぼ毎日来る人もいるそうだ。水戸市はここから近いので
近隣の方が多いようだ。
地元の方も、ファンと話すうちに興味が出ていろいろと教えてもらい
それを店づくりに反映させているところが多い。
商店会や行政がバックアップしているから、町全体がガルパンを応援しているのだ。
だから、町の中を歩いていると「ガルパンできたの?どこから?」と話しかけられる。
他地域で、このような話をできるところがあるだろうか。
この姿勢を、わが仙台市は忘れているような気がしてならない。
例えばジョジョの放送の時、それほど盛り上がっただろうか。
ジョジョ展をやり、ローソンはowsonになったが、しかし街全体では何もしていない。
商店街でも、恒例行事など一過性のことはやるが、それが終わると綺麗さっぱりだ。
大洗町の商店街は、まるで気概が違う。仙台とは人口が2%程度だから比較はしにくいが
おそらく大洗町の人口より10倍近くある石巻の商店街には、単純に売り上げだけ見ても勝っているだろう。
石巻には、石ノ森作品がせっかくあるのに、それを生かしている商店はあるだろうか?
当然、行政が出張ってきて、あーしろこーしろといっても、地元が乗り気にならない限り
「笛吹けど踊らず」という状況になる。
大洗で、凄いと思ったのは、まさに商人の気構えであった。
それはもちろん利益を生み出すためでもあるが、お客さんに喜んでもらおうという
意識が前提にある。そしてガルパンファンもまた評判が良い。
「ファンの方は真面目で頭が良くて、マナーが良い人が多いね。トラブルなんか一つもないよ」
と地元の方は声をそろえる。結果的に地元は潤い、ファンも大洗が好きになってリピーターが増える。
これはまちづくりのソフト面を考えるうえでとても大事なことではないか?
ただ「ガルパンのファンは―」というのは、ファンのみなさんの賜物だ。身が引き締まる思いがする。
ガルパンのファンで良かった―そう思うと同時に、仙台もコンテンツに対する意識を変えなければ
とも思ったのだった。とても嬉しかったし、非常に勉強になった。
また行きたいと思う。今度は、きちんとアングルも考えないとな。