白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

宮城を、諦めない

今日は晴れ、暖かい。
とても…暖かい。それだけが救いだ。
朝起きて、最初の報が南三陸にて1万人不明だった。
三陸に知り合いがいる。
今年の年賀状には、離島をつかって町おこしだと
自信たっぷりに書いてあった。それを読んで苦笑したものだ。
…安否の確認はできないでいる。
神崇連でも神社にはうかがったね。なかなか多く回ることが
できなかったから、暖かくなってからいく予定だった。
1万人。実感が沸かない。


そういう俺も他人事なんかじゃない。
昨日まで区役所やら、荒浜に行っていたが
自分のところの始末をやっていなかったので
崩れたブロック塀を片付け、自分の部屋の散乱した本などを
収納していた。CDは割れているし、本は破けていたりで
何やってんだかなぁと空しくなった。
以前としてガスは通らず、常に余震は続いている。
水道が止まるやも、という話もあることから、いろんなところに
水を貯めている。そのため風呂に入れていない。
実はとても恵まれているのだと信じる人はいるだろうか!
避難所では、電気はおろかガス、食糧に事欠く有様だ。
つまり、毛布にくるまって横になっているほかない人が
何万人といる。毛布すらない人が何千といる。
水すらない人も何千といる。風呂に入れないだ、本が破けているだのは
ここではぜいたくな悩みなのだ。
宮城県民は、精一杯耐えている。多くのところで譲り合い
助け合い、声を掛け合って生きている。
今のところ、あえて社会ルールを破ってまで苦しい生活から
抜け出そうという人はほとんどいない。
「辛いのは皆一緒、こっちはまだ恵まれている」という思いが
団結力を強めている。明日から会社が始まるが、仕事になりはしない。
いろんな方面の安否確認で終わることは間違いない。
地下鉄、バスは不定期だし、JR全線は運休、タクシーも走らず。


だが、決してくじけない。我々は復興する。
また荒浜に行くだろう。名取にも行くだろう。
すべてを見て、現実を受け止めなければ。そこから一歩を
進めなければならない。
しかし、自転車で1時間もかからない場所に津波が来るとは…。