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シルバー精工が取引停止、手形不渡りで

事務機器大手のシルバー精工(本社東京都新宿区、嶋田彰社長)が
22日、手形交換所で2回目の資金ショートを起こし
銀行取引が停止されたと民間調査会社の発表で明らかになった。
同社は1939年設立の老舗企業で、タイプライターやシュレッダーなどの
事務機器を中心に製造・販売しているが、市場の縮小に伴い
経営が悪化、慢性的な赤字となっていた。
直近の2010年3月期決算では、14.8億円の営業損失、19.7億円の純損失
を計上しており、継続企業の前提に疑義がついていた。


ちなみに、手形交換所というのは、金融機関が手形を持ち込んで
それぞれの金融機関で交換し合う場所のこと。
俺も手形交換担当だったから、参加したことがあるけど
仙台ではりそな銀行手形交換所があっていろいろな金融機関が
参加している。
俺は小さい交換所だったから、七十七銀行が相手方だったけど
そこで互いが振り出した小切手や手形について差額を決済するわけだ。
まぁ、それも小さいところだと30分もかからないけどね。
(手形の金額と差額が合わない場合は時間がかかって先方も待ちぼうけになる)
この手形や小切手は、最終的に当座預金から決済される。
これは普通預金と違い、利息がつかないのが特徴。
で、小切手や手形をここから引き出すわけだけど
金額が不足していた場合には手形不渡りということになる。
この情報は銀行の信用情報に保存されて残される。
2回目の不渡りを出すと、「破綻懸念先」または「実質破綻先」
として取引が停止される。
信用力が命の企業にとってこれはかなり致命的だ。
さらに、取引先の企業もリスクが大きくなるわけで敬遠されがち。
そのために資金調達や今後の事業について尚一層困難な状況に陥る。
経営破たんとは少し違うが、倒産情報に掲載されるというのは
以上の理由からであって、ほとんど破たんといっても差し支えない。