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大卒内定率、最低水準へ

厚生労働省文部科学省の調査によると大卒内定率が
57.6%で03年の「就職氷河期」を下回ったことが明らかになった。
理系の内定率は前年比10.2ポイント低下の58.3%で、下げ幅は
過去最大だった。文系は3.8ポイント低い57.4%。男女別では
男子が59.5%、女子は55.3%で、それぞれ前年を3.8ポイント
6.3ポイント下回った。
高卒の内定率は、16日に厚生労働省が発表した数字で
40.6%で前年より3%上昇したものの、依然として低い水準にある。
地方自治体では、就職セミナーや相談窓口で対応するなどして
就職支援に動いているが、経営環境が改善されない限り
難しい状況にあることに変わりはない。


この数字は、一体どういうことだろう。
なんてのは愚問だ。今のわが国の景気は極めて悪い。
改善の傾向は見られるものの…なんて異口同音に言うが
自信を持ってそれを言える人は少ないに違いない。
失業率自体が高いしね。だから緊急雇用制度があるわけだけど
これも一過性のものだから、結局は期間従業員に過ぎない。
企業は人を雇い、また人を育てるという使命もある。
期間従業員や派遣従業員だと人材育成がなされないでいる。
これが大きな問題だと思うんだよな。
人材育成をすれば、社会人としてスキルは上がるわけだから
人材の流動性が高まったとしても、それは必ずしも悪いことでは
ないわけだ。だから、若年層が就職できずにいるというのは
社会にとって大きなマイナスだし、それはこれからも大きく
なっていくのではないかと思う。
以前、仙台の某局長に雇用情勢の悪化について雑談したが
「若いのに、かわいそうだよね」と感慨深げに語っていた。
地方自治体がいくらがんばっても、結局は企業や政府の動き
次第というので複雑な心境をうかがうことができる一幕だった。