恐慌の 時代に戻す 株と円 座して為さざる 菅と仙谷
本日、日経平均がついに9000円を割り
終値は121.55円安の8995.14円で取引を終えた。
これは年初来最安値というだけでなく
約1年4カ月ぶりの安値だ。これで、リーマンショック
に逆戻りってわけだ。しかも今回は15年ぶり1ドル83円台
となり、当然政府・日銀が何らかの対処をしないといけない
ところだが、仙谷官房長官曰く「注意して見守りたい」とのこと。
何回その言葉を聴けばいいんだろうか。
いよいよ日本経済のお先真っ暗だ。
モーニングスター社によると、政府の介入がないとわかったため
下値探りが始まる。そしてその下限は8500円だろうとのよし。
まさに同感だ。すでにNYダウも10000ドルを割る勢い。
つまり買い材料はもはやなにもないといわざるを得ない。
当然、そうなってくると、株式市場から外国為替へと資金が流れ
信用力の高い円が買われるわけで、円高に歯止めがかかりそうもない。
一番簡単なのは、政府が介入することを明言することだ。
少なくとも時間稼ぎにはなる。だが、それをしない。
これ以上の無能な内閣はなかなかないんじゃないか?
実は、景気が回復基調にあり、輸出産業が良い風向きに
変わりつつあった。それも中小企業でだ。
こういう企業では、国内よりも海外のほうがマーケットは
多分に広がっていることもあって、なかなか業績も伸ばしつつあった。
ところが、この円高で一番被害を食らうのはこういう中小企業なのだ。
例えば、100円の商品をアメリカに1ドルで輸出するとする。
少し前なら1ドル=120円だったから20円の儲けになる。
しかし、今は84円だから16円の赤字。しかも輸出すればするほど
赤字になるというわけで、輸出産業を中心に倒産も相次いでいるようだ。
なぜ、見ているだけなのか。
この無為無策ぶりに経済界も、民主党に失望していることは間違いない。