千歳山!
今日は、千歳山周辺を巡ってみた。
千歳山とは、山形市東部にあって県庁の向かいにある小さい山である。
13号からちょっと入ると、立派な鳥居が見えるのでわかりやすいだろう。
この鳥居は立派だが、どう見ても神明鳥居です。
稲荷神社なのだから、まぁ稲荷鳥居(明神鳥居)になるはずだが
ここらへんはどうなのだろう。
稲荷神社の特徴として、鳥居が奉納されると、それを並べて建てるものがある。
しかし、この鳥居もまた神明鳥居。神明鳥居は伊勢神宮系だから
通常、稲荷神社で使われることはないのだが。
この神社は延文元年(1356)山形に入部してきた羽州探題・斯波兼頼が
千歳山に家臣を登らせて山形城の配置を調べさせたのだが
霞がかって見えなかった。そこへ稲荷大神と巡りあい(?)祈願したところ
たちまち霧が晴れたのだという。
斯波兼頼は、これを稲荷大神の霊験であると大喜びし、社殿を城の正面と向かい合いに
建造し、歴代城主に崇敬されたという。
恐らくこの「巡り合う」というような表現になっている部分だが
元々その地には稲荷神社があったのだろう。
祭神は豊受大神で、商業・農業の神としているが
実は倉稲魂大神(ウカノミタマ)が稲荷神である。
そういう意味でも、この神社はさまざまなものを取り入れながら
独自の変遷を経てきたことがわかろうというものである。
その後、春日神社にもいきました。