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穴吹工務店が破たん、危惧される「穴吹ショック」

マンション分譲大手の穴吹工務店(本社香川県高松市、朝倉泰雄社長)
が24日、東京地裁会社更生法適用を申請し、資産保全命令を受けた。
また、関係会社など2社も同日、会社更生法を申請した。
3社合計の負債額は1540億円。
同社は、1905年に創業。「サーパス」ブランドを全国展開し
積極的な広報戦略で、業績を伸張。
05年には販売戸数が1000戸を超え、さらに07年にはマンション分譲の売り上げで
トップに躍り出るなど、右肩上がりに事業規模は拡大していた。
しかし、建築基準法の改正による着工の遅れや、建築資材の価格上昇と販売価格の下落
によって、デベロッパー業界の環境が悪化。
さらに、不況にともなう地価下落や購買意欲の低下によって
売り上げは大幅に激減。
同社では、希望退職者などリストラ策を進め、取締役11人の全員解任を決定したものの
それを後に撤回し、株主総会の中止などの騒ぎによる信用不安が起きた。
そこで、同社では自力での再生は困難と判断、今回の措置となった。


俺はこの報を聞いた時、「やっぱり…」と「なんてこったい!」の
両方を思った。確かに、穴吹が危ないというのは、藤和が三菱に入ったあたりから
ずいぶん言われていたことだが、にしたって今か…。


08年のマンション販売戸数売り上げだが
大京    4161戸(オリックス不動産支援)
三井不動産 3973戸
穴吹工務店 3843戸
藤和不動産 3353戸(三菱地所完全子会社)
大和ハウス工業 2864戸
野村不動産 2778戸
住友不動産 2568戸


こんな感じで、実は穴吹工務店は第3位。
07年には大京すらおさえて1位になったことさえあった。
つまり、業界で1,2を争っていた企業なんですよ。
こんなところが破たんとは…あー、もうショックだ。
一体日本はどうなってしまうんだろう。
最大手と目される企業でさえも、一朝一夕で破たんしてしまう。
この倒産が何を意味するかわかるでしょ?
アーバン・ショックの再来は勘弁してほしい…。