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三井住友・あいおい・ニッセイ同和合併へ

三井住友海上グループホールディングス株式会社(本社東京都中央区、江頭敏明社長)
あいおい損害保険株式会社(本社東京都渋谷区、児玉正之社長)
ニッセイ同和損害保険株式会社(本社大阪府大阪市立山一郎社長)
の3社が9月30日、経営統合に向けて最終合意に至ったことを発表した。
経営統合は2010年4月に株式交換を行い、三井住友海上グループHDを持株会社として
親会社とし、同年10月に新会社「MS&ADインシュアランスグループホールディングス
を設立。あいおい損害保険を存続会社に「あいおいニッセイ同和損害保険株式会社」
完全子会社として事業を展開する。
三井住友海上グループHD傘下の各社は、その合併には直接加わらない方針だが
新会社と三井住友海上の間で損保事業戦略会議を設けるほか
三井住友海上きらめき生命あいおい生命の速やかな合併を目指すという。
この大型統合によって、グループの利益は08年度で271億円の赤字だったのが
09年度には410億円の黒字転換となる見込みで、2013年度には1500億円の利益を目指す。


この損保大手の合併話は以前からあったが
ここに来て最終合意ということは、よほどのことがない限り
経営統合は間違いないということだ。
そもそも損保業界は昨今の世界不況の影響をもろに受け
全社が今期赤字に転落、日経によると大手7社の損失は実に8500億円にも上った。
そこで、統合することで経営基盤を安定させ、企業同士のシナジー効果を活用し
黒字転換を狙おうという、よくある再編話だ。
しかし特筆すべきなのは、今回の経営統合によって
保険料収入は東京海上ホールディングスの2兆1342億円を抜き最大手に。
さらに従業員数も同社の1万5747人を抜き2万8565人となる。
一方で損保ジャパンと日本興亜損保も来年春に統合予定であり
損保業界は3メガ時代に入る。
それによって、国内準大手・中堅損保だけではなく、外資系損保も
厳しい対策を迫られることになる。