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ゼクスの決算について総括

今日は、不動産新興企業のゼクス(本社東京都平山啓行社長)を始め
多くの企業による決算発表があった。
これは、四半期決算制度というもので、投資家から
「1年に1度ではなく、リアルタイムな情報が欲しい」という
要望に応える形で行われている。
そんなわけで、経理が頑張って決算書を作ってIR担当者が応対しているわけだ。
で、ゼクスだが92億円の損失で、前期の65億より拡大した。
販売の進捗が進まなかったことと、連結子会社の中央コーポレーション
破たんしたことが大きな原因となっている。
実はここの株主でもあるのだが、うーむ…ここは…。
実際物件売却も進んでいるし、着実に赤字幅は収縮しているんだが
現金が少ないのと、株式の希薄化がちょっと酷いな。
SBI証券では、PBRが0.06倍で割安なんだけど
日経では0.47倍、クイックリサーチでは0.64倍だった。
何でこんなバラバラなんだ?算出方法は決まってるんだから
バラバラになる要素ないだろ。
まぁ、とにかく。800円前後で、PBR0.5倍というと
2000円あたりが一番ちょうどいいってことになる。
往時は何十万とついたのに。悲しい…。
さらに富士薬品から訴えられている。これでもし負けたら
富士薬品に32億円払わなければいけない。
ていうか、これが原因で倒産したら間違いなく株主代表訴訟だよ。


楽観的な見方としては、ゼクス自体は有料老人ホーム運営が主体なので
シルバー産業としては、今後伸びていくことは必然であること。
LED照明販売事業を開始したので、それでどこまで売り上げを伸ばせるか
ということ。
民主党政権になって、介護保険法改正とかってなったら
かなり追い風にはなると思う。
そこまでは我慢の時期になるだろう。
そこで、なぜリファイナンスとかシンジゲートローンという努力をしないんだ?
いや、してるけど断られてるとかかな。


うーん、本当に厳しい今回の決算だが
プロパストがもっと酷いのが救いだな。
下には下がいるって大事だよ。