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東証がロンドン証券取引所の真似をして
またしても新市場をつくるのだそうだ。
「TOKYO AIM」というものだが、これはロンドンのパクり。
何で真似するかっていうと、このAIMというのがかなり成功したらしい。
何しろ半分以上は外国企業というんだから、確実に機関投資家だ。
「TOKYO AIM」だが、国際会計基準の英文表示をOKにするほか
報告書も英文、しかし証券税制は優遇され、企業としても
エンジェル税制による恩恵があるという。
しかし、東証たるもの、証券取引所の元々の目的を忘れてしまった
わけではないだろうと信じる。
証券取引所は、株式の取引を行う場所、つまり企業はなぜ上場するか。
そう、資金調達のためなのだ。
非公開株式が、基本的に値段がつかない。しかも非上場株式は流通できるわけじゃないし
要するに持っていても株主総会に呼ばれるか、わずかばかりの
配当金がもらえて終わりなわけだ。
上場するということは、自分の持っている株式を市場で流通させることだ。
だからその流通を担当する幹事会社というのがいる。
その幹事会社は東証の会員企業だから取引に参加できる。
つまり、上場企業の今までの株式は上場して初めて値段がつく。
そうすると、発行した分だけ会社の利益になるというわけだ。
もちろん発行しまくったところで、さらに儲かるとは限らないわけだが。
とにかく、上場した企業はこれによって、資金調達ができ
新たな事業資金に当てたり、設備投資に当てることができるってわけだ。
そんな究極の企業活性をやっている東証はマジすげえよ。
でも、デイとか大人はさ、あくまで副次的なもんじゃないですか。
そういう市場をあえて混乱させるようなことは
東証の目的と逸脱している気がするのだが…。