■
漫画に「ヘタリア」というのがあるのだが、ご存知だろうか。
歴史のさまざまなエピソードからイタリアがヘタレという設定で
その関係国２０余国が擬人化されて登場する。
まー、イタリアのヘタレぶりには定評がある。
第一次世界大戦では格下のオーストリア以外にはボロクソ。
第二次世界大戦では戦うたびに負けたため、ヘタレという不名誉な称号を。
よし、逆にイタリアの輝かしい功績を紹介してヘタレぶりを払拭させよう！
これは言うまでもない。ヨーロッパに覇を唱えたあのローマ帝国
すべての道はローマに通じるといわれたあのローマ帝国は今のイタリアが発祥だ。
○ルネサンスはイタリア発祥
ルネサンスは、イタリアの文化運動がジワジワと出てきて
メディチ家とか大富豪が発注したのが始まり。ダヴィンチやボッティチェリだの
たくさんの美術作品が出てきた。
それが西欧に波及したのを考えると、イタリアが西欧文化の中心ともいえるな。
ちなみに、オペラも近代に至るまではイタリアオペラが中心だった。
専門家に言わせると、イタリア語は美しくて、オペラに合うのだそうだが。
だからプッチーニ「トスカ」とか、ロッシーニ「セビリアの床屋」とか
名曲が多いのだよ。
○西欧諸国とタイマン張ることもあった！
当時のイタリアはナポリだのフィレンツェだの
たくさんの都市国家があった。
そんで、神聖ローマ帝国とかフランス王国あたりも
イタリアにたくさんの所領を持っていたから、イタリアという国はなかった。
そこに現われたるは、サルディーニャ王国。
サルディーニャ王国はサヴォイ公国の所領だったが、オーストリアから
譲渡され、成立した王国。
そのあと、イタリア統一運動を開始してオーストリアとタイマンを張る。
時には大敗を喫したけれども、オーストリアが普墺戦争だのオーストリア継承戦争だの
国内に問題が発生して、勝てなかった。
そんでイタリアは独立を達成したというわけだ。
○ヒトラーが真似したイタリア
ヨーロッパを席捲したナチス・ドイツ。実はその源流はイタリアにある。
ファシスト党を創設したベニト・ムッソリーニは自ら「ドゥチェ（統帥）」と名乗り
1922年にローマ進軍を行い示威運動によって政権を獲得。
後年、ナチスのヒトラーは1923年、ムッソリーニのローマ進軍を真似て
ミュンヘン一揆を行ったがあえなく失敗。
その他にも、ナチスの敬礼はファシスト党から真似たもの。
