白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

ヒトラーの贋札」を見た。
これはナチス・ドイツの政権下。強制収容所の中で
印刷技術に優れたユダヤ人を集めて行われた外貨偽造による
敵国の経済崩壊を狙った
ベルンハルト作戦を舞台にしていて、08年アカデミー賞外国語映画賞も受賞している。
この作戦に従事したユダヤ人たちは、他の収容者よりも
格別の厚遇を与えられ、ポンド、ドルの偽造に従事するが
一方で、これによって憎きナチスの片棒を担いでいるという意識に
苛まれる。
今日、明日の命に怯える収容所生活に戻るか
生きるために敵の手助けをするか。これは悩む。
面従腹背というのはこの場合、とてもいい手段だが
ある意味、日和見主義的ではある。しかしそれは致し方のないことではないか。
命がかかっているのだから、こればかりは
従事したユダヤ人を責められまい。


そうそう、この時製造されたポンドは1億4000万で
英国の外貨準備金の何倍にもあたる金額だそうだ。