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空気と戦争 (文春新書)

空気と戦争 (文春新書)

これ読み終わったんだけど、なかなか面白かったから再度掲載。
昭和16年に、財界や官僚の若手を集めて総力戦研究所というのができた。
で、そこでは模擬内閣を作って、対米戦に至ったらどうなるか
国力などから判断しているんだが、この存在はなかなか知られていない。
実際、この研究所が出した結論は
「日本は石油を求めてインドネシアを占領するが、それに対してアメリカは
 日本の輸送船を撃沈、日本機動部隊が出動し、開戦となる。
 緒戦は日本が有利だろうが、物量の差から攻守が逆転し、ソ連の参戦によって敗北」
というもので、ほぼ正解だった。その上でこの研究所は対米戦をやるべきでないという
結論に達したのだが、東条陸相によってそれは他言無用とされてしまった。