白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

日本が世界に誇る分野に、アニメが出てきた昨今
そのアニメを作るアニメーターの待遇が極めて悪いってのが
社会問題になりつつある。
2005年に讀賣新聞が調査した統計によると
平均労働時間10.2時間にして月労働時間約250時間
なのに年収がたった100万というのが
なんと73.7%という実態が明らかとなっている。


これには、元々映画やドラマといった一般受けするものと
違い、アニメは収益率が極めて低いという原因がある
といわれているが、実は業界の体質といったものがある。


詳しい方ならご存知とは思うが、アニメというのは一社が作るわけではない。
Aという会社が○○という作品を作ろうと企画する。
その出資金を募るためにB社、C社を誘って○○製作委員会を設立する。
D社にアニメの制作を発注する。
E社に広告を依頼する。
F社に販売を委託する。
細かいところでいろいろ会社が入ってくるが、大体の流れはこんな感じだ。
じゃあ収益はどうなるのかということだが
大部分は実際に出資した製作委員会の懐に入る。
広告代理店と販売元は作品が売れれば広告収入が多く入るし
製作元と関連があるところが多いので、連結の収益がある。
さて、残されたD社だが、そちらの収益はいくら作品が売れても
収益に直接作用するケースを聞いたことがない。
声を当てる声優さんも事前契約でアニメが売れる頃には収録が終わっている。
そんなわけで、実際に制作した会社は実際に収益が少なくなってしまう。
DVDの単価も2話収録で5,000円ほどだ。映画のDVDは安いものでその半額
一世代も前のものだと1000円で買えてしまい、お手軽だ。
ではどうすればいいのか、というと
広告と販売のコストを抑えるためには、ネット配信が最も効果的と言われている。
ヤフーなどでは、1話300円ほどと気軽に視聴できる。
また、広告もテレビと比べてかなりコストを抑えることができる。
我々の大切な文化を守るために、作り手を厚く保護するのは
伝統であり世界的な地位の保持に繋がるのではないだろうか。