白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

「ヴィレッジ」を見た。
というか、もう3回くらい見てる。正直、ストーリーは覚えてしまったよ。
外部との接触を一切断ち、森の「彼ら」を恐れる村。
村人たちは「彼ら」の生活の場である森に入らないことを条件に
「彼ら」もまた村の生活を脅かさないことになっていた。
村に住む盲目の女性アイヴィーは、恋人に起きた事件のために
森を抜けて町へ行くことを決意するのだが…。
「彼ら」の正体や、村の歴史が明らかとなる。


いつも思うんだよ。ヴィレッジはある種の政治体系なんじゃないかって。
つまり、「恐怖政治」によって人民を統制するのか
それとも自由を重んじて物質文明を発展させるのか
どっちが幸せなのかっていうこと。
でも一番訴えたいのは、多分「どの環境でも、理想の実現は難しい」
ということじゃないかなと思う。
村には悪人がいない。事件は起こるけど、それは愛や好奇心といった
悪でないものによって引き起こされる。
しかしながら、それを支配しているのが悪の存在。
善には悪が必要で、悪には善が必要なのだという図式が成り立つ。
そう思うと、絶対善を標榜しているキリスト教に対する批判ともとれる作品だ。
ナイト・シャマランの渾身の一作。