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「オリバー・ツイスト」を見た。
孤児のオリバー・ツイスト少年が、色々な人と出会い
色々なことを教えてもらいながら成長していく。
ヒューマンの巨匠・ロマン・ポランスキーが描いた
善とは、人間の優しさ、醜さを問いかける最高傑作。
と、一言でまとめることが容易なほどわかりやすく
且つ深い作品。
オリバーが孤児院で育ったから純粋無垢で、世間知らずなところは
あるけど、それは悪いことじゃなくて、その人格を良くするか悪くするかは
出会う人に左右されるものだと本当に理解できる。
オリバーを保護するフェイギンは、少年窃盗団の親玉だけど
実は人の良いお爺さんで、オリバーの賢さは窃盗は悪いことだけど
親切にしてくれたことは忘れないということ。
そして、悪いことは絶対したくない、そういう綺麗な心を持っている。
その他にも、オリバーに関わるすべての人がそれぞれの考え方を持っている。
自分の考え方に基づいて、オリバーと付き合う。それがよく表れているんだ。
だからオリバーに関わる人は全員主人公になれる。
社会のしがらみに疲れた時、この映画を観ると心が温かくなる。そんな映画さ。