白雉日報社公式ブログ

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サウジアラビアのアッシャルクル・アウサト紙が報じた
ところによると、イラクではスンナ派シーア派との対立が
深刻となっている状態で、まるでタリバン政権時代のアフガニスタン
を再現しているかのようだということ。
街では西洋カットは禁じられ、着メロも禁止となったとか。
アッバース朝の第2代カリフ、マンスールに死刑宣告がなされ
その石像が破壊されたということです。
政権交代とは、概してそういうものです。
日本の戦後も、今では色々な苦労があって云々と言っていますが
アイデンティティが失われ、それを共産主義に求めることが
相次いだ。もちろんGHQに抑えられましたが
今のイラクでも似たようなことが起きています。
突然民主主義という異空間に放り出されたのです。
当然のことながら、拠り所は宗教しかない。
ところが、今まで政治を牛耳っていたスンニ派が消えた。
シーア派は、とりあえず同じく迫害を受けていた
クルド人と組んだけれども、スンニ派とは組めない。
そこに派閥間の抗争があるのです。日本の場合は共産主義
民主主義。相容れない存在。
そこに見えてくる隣国の影響。思惑。色々と見えてきます。
いい例が1つできました。アフガニスタンで、キリスト教
改宗した男性が死刑宣告を受けた問題です。
私は最初からこの男性は無罪放免となるだろうとは確信していました。
実はカルザイ大統領、アメリカの石油開発会社の顧問です。
ここでキリスト原理主義者のブッシュの機嫌を損ねることは
避けねばならない。しかし宗教は宗教で別でしょう。
ところが、アフガン憲法においては信教の自由は保障されていない。
ですから、男性を処刑するのは可能であり、違憲ではない。
こういうジレンマがあるわけです。
政治というものに宗教やらイデオロギーが絡むと面倒ですね。
私はこの男性が社会的制裁を受けることは間違いないと
見ていますが。
さて、イラクの進む道はイランと組むのか、それとも内乱となるのか。
前途多難な国家の形態です。