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1947年の今日東京裁判において
判決が下された日であります。
判事団の判決結果*1を以下の表にしてみました。
*2
×・・・死刑賛成
○・・・死刑反対


          米 英 中 比 新 加 蘭 豪 ソ 仏 印  
荒木貞夫   × × × × × ○ ○ ○ ○ ○ ○(終身禁固)
大島浩    × × × × × ○ ○ ○ ○ ○ ○(終身禁固)
木戸幸一   ○ × × × × × ○ ○ ○ ○ ○(終身禁固)
嶋田繁太郎 ○ × × × × ○ × ○ ○ ○ ○(終身禁固)
広田弘毅   × × × × × × ○ ○ ○ ○ ○(絞首刑)
東条英機   × × × × × × × ○ ○ ○ ○(絞首刑)
土肥原賢二 × × × × × × × ○ ○ ○ ○(絞首刑)
松井石根   × × × × × × × ○ ○ ○ ○(絞首刑)
武藤章    × × × × × × × ○ ○ ○ ○(絞首刑)
板垣征四郎 × × × × × × × ○ ○ ○ ○(絞首刑)
木村兵太郎 × × × × × × × ○ ○ ○ ○(絞首刑)


終身禁固16名
有期刑2名
重光葵禁固7年、東郷茂徳禁固20年)


これを観察してみると、明暗が分かれた人が何人かいます。
例えば、木戸幸一内大臣ですが、彼は「天皇の側近」として権力に中枢
にいたため重罪確定だったわけですが、むしろ天皇の側近だからこそ
命拾いしたといわれます。何しろ昭和天皇訴追せず、と裁判では決められた
わけですから、木戸侯爵を死刑にすると天皇も訴追せよと声が上がるのは
当然の成り行きといえます。ですから米国は死刑せず、と票を投じたための
ギリギリでの終身禁固。
逆に「広田さんは間違いだ。すぐ出られるよ」との下馬評を完全に打ち砕く
死刑判決。これもあと1国の差でした。彼は奥さんを公判中に亡くされたので
天国で幸せになっていることを願います。

*1:児島襄『東京裁判』より抜粋

*2:新=ニュージーランド