白雉日報社公式ブログ

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今日は、1945年に東久邇宮稔彦王内閣が総辞職した日です。
実は東久邇内閣は歴代内閣で最短命に終わった内閣です。
しかも、史上初の皇族内閣です。
これは、鈴木貫太郎内閣が戦争を終わらせたのは良いけれども
鈴木前首相は、官邸・私邸の焼き討ちにあったり「日本のバドリオ」と
いわれたりで、普通の人が首相になったんじゃどうしようもない。
そこで皇族を首相にすれば何とか混乱が収まるだろうと
こういう理由で決定されました。当時は現在のように与党の党首が自動的に
首相になるわけじゃありません。重臣会議といって、首相経験者が集まって
会議によって首相を指名するのです。その前に天皇が「お前がやれ」という
大命降下というものがあります。任命と同じようなものですね。
重臣会議によって東久邇宮稔彦王が指名されました。いろいろと物騒なのは
陸軍です。東久邇宮は第2師団の師団長を務められた方でもいらっしゃいますから
陸軍に対して影響力を持っています。加えて皇族ですから、クーデターなんか
できるわけがなかろうと、こういうわけです。
事実、彼の内閣でとりあえずゴタゴタは収まるわけです。しかしながら
GHQがあーしなさい、こーしなさい、とやたら指示を出してくる。
例えば特高警察の廃止とか、政治犯の釈放とか、天皇マッカーサーの写真とかです。
これは耐えられない。8月15日から続いた東久邇内閣はこの日を以って
総辞職。幣原喜重郎が首相となるのです。