白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

オーシャン・オブ・ファイヤー
を見ました。ヴィゴ・モーテンセン扮する速達便屋さんが
アラブの砂を横断するレースに出場することになる。
誰もが「カウボーイ」に勝てるわけがないと嘲笑うのだが・・・。
さて、人馬一体という言葉がありますように馬と人間
大昔から深い信頼関係で結ばれていました。
時代劇の戦場では、よく馬が出ますけど、あれではサラブレッドが
使われています。でもサラブレッドはガラスの脚と呼ばれるように
故障も多くて、戦場には不向きでした。
主に使われたのは、木曽馬や相馬などの国産馬です。
ずんぐりむっくりしていて、それほど速くもないのですが
丈夫なのでよく使われました。それに力強いですしね。
サラブレッドが撮影で使われるのは、見た目がかっこいいからです。
サラブレッドの3大始祖というのがいます。
ダーレー・アラビアン
(1700年、シリア生まれ)
ゴドルフィン・アラビアン
(1724年、エジプト生まれ、主な後継にエクリプス、マンノウォーなど)
バイアリー・ターク
(1680年、トルコ生まれ、主な後継にトウルビヨン、ザ・テトラークなど)
の3頭です。実はこの3頭はサラブレッドよりも小型なアラブ馬でした。
これらを英国の牝馬と交配させて、より早く走るようにしたのが
サラブレッドなのです。
アラブ馬とサラブレッドの混血馬をアングロアラブ(アラブ血量25%以下)
や、サラ系(アラブ血量25%未満)といったりします。
現在のサラブレッドは実に80%がダーレー・アラビアンの流れです。
逆にバイアリー・タークは断絶寸前までなったこともあるのですが
トウルビヨンやザ・テトラークの活躍で一気に血統を伸ばすことが
できました。ゴドルフィン・アラビアンの血統ではエクリプスが有名です。
1764年生まれで26戦26勝「一着はエクリプス、後続はまだ見えない」といわれた
ほどの名馬でした。
イギリスでは1793年に血統書が作られ、まだまだ多くの名馬がこれらに続くわけです。
馬の歴史は血統の歴史、といっても過言ではないでしょう。