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日本霊異記−閻魔王の使の鬼、召さるる人の賂を得て免す

楢磐嶋(ならのいわしま)ってヤシは、京都の人です。
ある日、磐嶋は商売に出かけたのね。で、そこそこ成功
して帰ってきたわけ。その帰り道でのこと。
鬼が磐嶋を通り過ぎようとしたので、磐嶋が聞いてみた。
「おめー、どこ行くんですか?」で答えて言うには
閻魔大王様の命令で、楢磐嶋ってヤシを連れて行くんだYO」
「それって俺やんけ。何でですのん?」
使の鬼が答えて言うには「つーかさっきおめーん家行って
きたんだけどよ、おめーの家族が『まだ商売に行って留守
激しくスレ違い』とか言うんです。もう見てらんない。
仕方ないから港で船に乗って追ってきたんですよ。
で、やっと着いたかと思ったら四天王の使がいて
『磐嶋って、うちの寺で商売してっから許してやんな』とか
言うんです。そこでまたブチ切れですよ。あのな、俺は
閻魔大王の命令で来てんの、四天王はすっこんでろ。
で、疲れて腹減ったかと思ったらおめーに会ったんだけど
飯持ってない?」
磐嶋が答えて「あるよ。食ってよし!」磐嶋は鬼を自宅に
招待して飯を食わせることにしますた。
鬼が言うには「あのさ、飯食わせてもらってあれなんだけ
ど、俺って肉が好きなのよね。特に牛なんか(・∀・)イイネ!」
磐嶋が言うには「うちに牛2頭いるなぁ、じゃあ食ってよし!」
暫くして鬼が言うには「ていうか、これって賄賂じゃねえ?タイーホされちまうよ。
まぁでもあれだ。おめーと同じ歳のヤシ連れていけばいいか」
鬼は替わりにいい感じのヤシがいたので
磐嶋と同じ歳のヤシを連れていきますた。
                  終わり