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デンマークの隠れた戦争犯罪…

ヒトラーの忘れもの」という作品をご存知だろうか。
1945年5月、ナチス・ドイツが降伏した後、14人のドイツ軍少年兵は
デンマークに移送される。彼らを待っていたのは、ドイツ軍が
浜辺に埋設していった地雷の除去。その指揮を取るデンマークのラスムスン軍曹は
他のデンマーク人同様、祖国を占領したドイツに憎悪感情を持っていた。
少年兵たちを殴打し、口汚く罵るラスムスン軍曹だったが
地雷処理に当たる彼らが一人、また一人と地雷の犠牲になっていくのを目の当たりにし
この任務に疑問を持ち始め、少年兵たちと心を通わせるようになる…というもの。

本作は史実を基にした物語で
ドイツ軍捕虜はおよそ2000人がデンマーク当局により
地雷の撤去作業に従事させられ、その半数以上が死傷しながら
150万個以上の撤去を行った。
その作業に従事した捕虜のうち、大部分は少年兵だったという。
ドイツ人少年兵は、何も知らないまま「ヒトラーの忘れもの」の後始末をさせられるわけだ。


本作では、少年兵がいかに粘り強く
ドイツに帰ることを夢見ながら作業に当たっていたかが
非常に細かく、かつ繊細に描かれている。
もしこれがハリウッド映画だったら
「やってられるか!脱走しようぜ!」とどこからか武器を持ってきて
デンマーク軍とドンパチをやり始めるようなシチュエーションだ。
しかし少年兵たちは「作業を終えたらドイツに帰す」というラスムスン軍曹の言葉を信じ
危険な作業に従事しながらドイツの未来を語り合うのである。
これは非常に共感を覚えた。少年兵の役者も皆、言葉では余り表現しない。
表情で複雑な感情を表現している。まさに見事だと思った。
ただ、シーンが盛り上がるところはあまりない。戦争映画ではないし
前述のように脱走シーンも特にはない。従って、スリルを求める人には
単調で退屈に思えるかもしれない。


ところで、僕はこの出来事を知らなかったわけだが(映画なので、当然全てが事実ではないだろう)
なぜ少年兵がこの危険な作業に当たっていたのだろうか。
地雷の信管を抜いたりするのに、手が小さいと便利なのだろうか。
また、なぜ捕虜の虐待を禁じたジュネーブ条約に違反してまで
早急に地雷を撤去しなければいけなかったのか。戦後のドイツ政府に賠償や無償撤去を求めてはいけなかったのか。
いくつかが素朴な疑問として残った。