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「菊タブー」は緩くなったのか

「菊タブー」という言葉をご存知だろうか。
菊とはすなわち、皇室の御紋である。
つまり、皇室に直接触れることは恐れ多いというわけだ。
特に、文芸作品やスポーツなど、皇室を話題にすることは長いこと禁忌とされた。
例外は、皇室の冠大会である。例えば競馬の天皇賞、サッカーの天皇杯などがある。
これらは天覧に供することがあり
大変名誉なこととされた。平成24年天皇賞秋では、一着となった
M・デニーロ騎手が天皇陛下に向けて下馬し、敬礼をしたことは有名である*1
昭和天皇好角家でいらしたことは有名だが
ごひいきの力士は口になさらなかった*2


外国のゲーム、いわゆる洋ゲーでもそのあたりは意識しているようだ。
第二次世界大戦の戦略ゲーム「ハーツ・オブ・アイアン」では各国ごとに
元首が表示される。君主国であれば、当然その君主名が出されるのだが
大日本帝国の場合、諱である「裕仁」という名前は表示されない。
日本語版の場合は元首は「大本営」または「天皇」と表示される。
大英帝国の君主名がそのまま「エドワード8世」などと表示されているのを見れば
非常に珍しい措置である。
また、最近では人気ブラウザゲーム艦隊これくしょん〜艦これ〜」でも
プレイヤーは艦隊司令官であり、統帥部は出てこない。
海軍であれば軍令部だが、ゲーム内では言及されないのである。
見習い少佐から元帥までランク付けはされているが、それはあくまでランキングなのだ。
あくまでゲームでは「現場指揮」が目的であり、軍令・軍政的意図を含む統帥部は
出てこないわけだ。


さて、そんな「菊タブー」も少しずつ緩くなっているように思える。
平成18年に公開された映画「大陽」では、イッセー尾形昭和天皇役を務め
「日本のいちばん長い日」でも本木雅弘昭和天皇役を演じ
報知映画賞を受賞したほど評判が良かった。
これが権威に陰りが見え始めたものとは思わない。
国民が広く皇室のことに興味を持ち、改めて天皇陛下とは
どのようなお方であったろう、という気持ちが増えてきているのではないか。
もちろん、茶化されたり、貶められるようなことがあれば大勢の人が怒るであろう。
しかし、そうではなく真面目に描かれたものや、親しみを込めたものに関しては
寛容であるだろう。
昔であれば、天皇陛下が映画等でお出ましになろうものなら「脱帽」であったのだが
今はそのような決まりもない。国民が皇室をどのように仰ぎ奉っているのか
やはり時代は変化しているのである。

*1:http://biz-journal.jp/2016/02/post_13705.html

*2:蔵間をお気にされていたようである。