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終戦に至る苦難の道「日本のいちばん長い日」が8日公開

8月8日、半藤一利氏による名著「日本のいちばん長い日」が
二度目の映画化、全国映画館で上映される。

これは、大東亜戦争末期の8月15日、ポツダム宣言受諾に至るまでの
鈴木貫太郎内閣、軍部の暗闘を描き、それぞれの終戦をどう迎えたか
が描かれている。
1967年に東宝により映画化されたが、今回はそれに加え阿南惟幾陸軍大臣
人間像にもスポットが当てられるようだ。
昭和天皇には本木雅弘鈴木貫太郎首相には山崎努阿南惟幾陸軍大臣には役所広司
といった名優がそろっている。
結局のところ、昭和天皇の御聖断によりポツダム宣言受諾が決定するわけだが
このタイミングでは、それぞれの立ち位置が重要になっている。
最高戦争指導会議において、出席者の立ち位置は以下の通りである。


ポツダム宣言受諾派
鈴木貫太郎首相
東郷茂徳外相
米内光政海相


◯徹底抗戦派
阿南惟幾陸相
杉山元陸軍参謀総長
豊田副武海軍軍令部総長
(いずれも8月9日および10日)


なぜ内閣の会議に陸海軍のトップがいるかといえば
軍政と軍令の違いからくるものである。
軍政とは、軍隊をどのように整えるかといったものである。
予算を調達したり、装備を整えたり、人事を担当したりする。
一方、軍令とは戦いが始まった際に、いかに軍隊の作戦行動を実施するかを担当する。
例えば作戦を立案したり、作戦を研究したり、或いは戦時動員を行ったりと
主に戦時体制に移ってからが軍令の本格的な出番となる。
帝国陸海軍では、軍令とは軍政に従属するものではなく、天皇に直隷するものとされたから
必ずしも大臣の命令に服従するものではないとされた。
しかし、相手国と講和を締結したり、交渉したりするのは内閣の役割である上
海軍省と軍参謀本部や海軍軍令部とでは職掌がかぶることも多く
曖昧な部分もあった。そのため、最高戦争指導会議でも影響力を発揮したわけである。


本作品は、あくまで政治的な駆け引きが主になっているため
ど迫力の戦闘シーンは少ないと思われるが、御前会議から宮城事件など
わが国にとって歴史的にも極めて重要かつ濃密な1日であるだけに
戦史好きの人にはたまらない作品となりそうだ。
また、戦後70年の節目でもある。わが国がいかに苦難の末に終戦に至ったか
思いをはせるきっかけにもなるだろう。


公式サイトはこちら
日本のいちばん長い日
http://nihon-ichi.jp/