白雉日報社公式ブログ

日本第一党選挙対策委員会委員長とかいろいろやっています。

一言で元気が出る、そんな出会い

先日、いかに精神疾患が大変なことかを記事にした。
そこで、尊敬する教育者の水谷修先生に
いかに大人も苦しんでいるか、自分も自分の周りでも
苦しい人がたくさんいる。まずは大人が幸せにならないと
子どもも幸せになれないのではないか。
とメールをさせていただいた。
以前、水谷先生の番組を見たことがあるが
先生のところには全国各地から何百という相談のメールが
送られている。それを見るたびに、歯を強く噛み締めるものだから
歯はボロボロだし、胃ガンで二度の手術を受けている。
それでも今は子どもたちのため、すべてのメールに目を通す。


そんな多忙さを承知の上でメールをお送りした。
すると本日、先生からお返事が来ていた。
「水谷です。 ありがとう 無理はしないでください」
たった一言。
だが、この一言がいかに僕を驚かせ、かつ力に沸き立ったか
ぜひ想像してほしい。正直、忙しい方だから
「どうせ放置だろうなぁ」と諦めていた部分があった。
もちろん、助手がいて代理で送ってきたのかもしれない。
だが、それなら一言ではなく「この度はありがとうございました云々。
これからのご活躍をうんちゃら」と紋切り型で送ってくるはずである。
とにかく、返事が来たという一点でびっくりしたのである。


水谷先生の信者と見られているかもしれないので
(実際信者に近いのだが)
公平を期するために共感できない部分を挙げよう。
水谷先生は、生粋のクリスチャンで上智大出身である。
そんなわけであるから、先生の本質はキリスト教の伝統的博愛主義に
似たタイプと考えて良い。
そのため、中絶否定派だし、性的なケースに至っては
極端に潔癖である。(例えば、自慰行為をしてリストカットをしたこと
エロ本の扱いについても「家族会議をすべきだ」と述べるなど)
僕もこういう先生の発言には閉口することがある。


先生のスゴさを理解するためには著書をご覧になるか、DVDをご覧いただくのか
手っ取り早いのだが、僕が最もスゴいと思っているのは
いわゆるノンポリであることである。
2012年10月維新の会の松浪健太氏に無断でポスターを使われ
大変怒っているという日記をアップした。維新の会を手厳しく批判したのだが
13年には公明党の応援動画に出演し、「夜回り先生創価学会か?」と
物議をかもした。
ただ、水谷先生自身は創価だの何だのということではなく
たまたま、教育・福祉問題に対して取り組んでくれたということが
きっかけのようだ。
だからこそ、「テレビに出た人は五年間は選挙に出ないこと。毎日のように
駅頭で、必死にこの国の明日を語るまじめな政治家たちへの冒涜です」と
左右問わず呼びかけているのだ。
先生の本質は左派なのだが、それでも保守派の間で人気があるのは
極左暴力集団や某何とかの会や、差別反対の名を被って利益追求に走る輩と違い
首尾一貫しているからであろう。


林健太郎という人物がいる。この人は近代欧州史を専門としており
中公新書「ワイマール共和国」などは僕も愛読している。
この林氏。東大紛争時には文学部長として学生側との団交におもむき、そのまま監禁されてしまう。
佐々淳行氏の「東大落城」に詳しいのだが
警察が、すぐ救出に行かなくては!と色めきたった時
林氏が断ったという。
「学生を教育中につき手出し無用」ということで
狂信的思想に取り憑かれた学生に真摯に向き合い、東大紛争が落着した後
佐々氏がキャンパスの壁に「林健太郎に敬礼」と大書されたのを見つけたそうだ。
学生同士の座談会でも
「あれほどの教授はいない、敵ながらあっぱれ」と高い評価を受けている人だ。
思想は違えど、その姿勢や取り組む内容はとても立派なものである。
これは水谷先生も共通しているのではないだろうか。
残念ながら保守派内でも、思想や姿勢がブレブレになる人は多い。
停滞しつつあるわが国を再び興隆させるためには、人材こそすべてであり
同じ国民の間でマイノリティーを切り捨てるようなことがあってはならないのだ。