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精神疾患と現代日本の異常さ

今回は自殺願望について話したいと思う。
というのは、とある動画で「人生に疲れたあなたへ」といったタイトルの
動画を発見し、それを見ていたら、コメント欄には「疲れた」「死にたい」の山。
ここまで今の世の中は、病んでいるのか、と悲しくなった。
かくいう僕も、昔は鬱病を患い、辛かった時期もあったし
友人に凄く心配をかけてしまった。
こういう経験があるから、精神疾患のある人の気持ちがよくわかる。
だからその動画を見て、自然と涙が出てきてしまった。
このコメントをした人は、無事立ち直っただろうか。
命を断つことがなかっただろうか。


僕の尊敬する経営学者、法政大学の坂本光司教授は
「日本でいちばん大切にしたい会社」の中で
「社員が幸せになれない企業なんてなくなってしまったほうがいい」と
主張している。会社の事業は、取引先や顧客はもちろんだが
社員の幸せを守ってこそ実現できる、というものだ。
僕は講演で初めてそれを聞き、恥ずかしながら号泣してしまった。
泣きながら講演会の受付の人に、売っていた著書を求めたのを覚えている。
受付の人は「そこまで感動していただけてうれしいです」と言っていたが。


また、教育者で「夜回り先生」で有名な水谷修氏は
「まずは大人が幸せにならなければ、子どもも幸せになれない」と
著書および講演で述べている。当時、教員も就職の選択肢に
入れていた僕は、これを聞いて大人が幸せになれる社会づくりをしよう。
そうすることによって、家庭内不和を抑えることができ
子どももきっと幸せになれるはずである。
それ以来、これを人生の目標にしようと決めた。


さて、友人が最近「実は幼い頃知的障害があって・・・」と
告白してくれた。確かにコミュニケーションの取り方に違和感を感じていて
精神疾患があるんじゃないだろうか」と危惧していたので
それほど驚かなかったが、酒の席でもなく、真面目にこう言ってくれたことに
敬意を表したい。
未だに知的障害、精神疾患に対する偏見が強い中で
自分がそうだと告白するのは、とても勇気のいることなのである。
もちろん、これを聞かされれば対応に困る人もいるであろう。
だが、実際はそれほど接する態度を変えたりする必要はない。
例えば、その人の苦手なことや疾患ならではの症状などを把握し
それさえ気をつけておけば、後は通常通りでいいのである。
これを「ノーマライゼーション」といい、障害者をできるだけ健常者に
近づけるための方策の一つとなっている。
逆に、腫れ物に触れる対応をすれば、相手はよそよそしさを感じたり
差別を感じたりするであろう。病気に対して向き合うためには
一人ではなく、周囲のサポートは必要だが
過剰になる必要は一切ないのだ。
まずは、理解すること。そこから始めてみようではないか。