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支那市場で騙された!?江守GHDが経営破たん

金属化学品・合成樹脂を手掛ける
江守グループホールディングス株式会社(福井市、江守清隆社長)
が4月30日、東京地裁民事再生法を申請し経営破たんした。
同社は1906年創業の老舗企業。薬種業から始まり
染料や工業塗料などの化学薬品や合成樹脂を取り扱うようになった。
1958年には法人改組し、システム開発情報通信業など多角的に進出
94年には株式を店頭登録、06年には東証一部に指定替えした。
12年3月期には、約570億円の売り上げを記録。
連結ベースでは2000億円にも上る売り上げを計上し、14年4月には持ち株会社に移行していた。


だが、支那の子会社が売掛金の回収可能性や取引の妥当性に疑義が生じ
そのために15年3月期の決算報告が大幅に遅延していた。
その後、貸し倒れ引当金など約462億円の特別損失を計上。
およそ234億円の債務超過に陥った。
ファイナンスや資金調達に奔走したものの、支那からの撤退で
法的整理を余儀なくされた。
子会社を含む負債は約711億円。
スポンサーとして、興和紡株式会社(名古屋市)、株式会社ジェイ・ウィル・パートナーズ(東京都中央区
が選定されており、2社が中心となって企業再建に取り掛かる。
同社が支那で展開している子会社は、江守商事(中国)貿易有限公司、EAH(上海)国際
貿易有限公司江守商事(上海)化工有限公司、上海江守染色技術有限公司及び
海南江守置基医薬有限公司の5社で、すべての子会社の事業を縮小させる。
江守商事貿易有限公司では、すべての分公司(北京、広州、成都深圳、青島、武漢
江蘇、浙江、大連の9カ所)を閉鎖し、売掛金の回収に尽力するほか
江守中国の全従業員を解雇し、日本の江守商事を中心に国内回帰を行う方針だという。


同社は、支那への事業を大きく展開させており、全事業の7割を占めていた。
そのため、支那撤退の影響は極めて大きい。
今回の経営破たんは「起こるべくして起きた」という認識に尽きるであろう。
新しいマーケットを求めて支那で事業を展開する企業も多いが
今や「チャイナリスク」は無視できない規模になっており
賢明な企業はASEAN諸国にシフトしつつある。
特に、全事業の7割というのはかなり大きい「賭け」であると言わざるを得ないであろう。
同社では、架空売り上げの計上や支那人の役員による親族企業への取引など
杜撰といわれてもやむを得ない経営を行っていたようである*1
また、14年11月には1800円程度から1000円近くまで株価が低下し
不自然に大幅な売り注文が入るなど、極めて怪しいカネの動きが見え隠れしている。
いずれにせよ、支那におけるビジネスは綺麗なモノとはいえないことは確実であろう。


なお、江守グループホールディングスの主要行である
福井銀行は今回の経営破たんにより、担保されていない106億円を損失処理し
北國銀行も46億円の損失処理を行った。
みずほ銀行の融資残は45億円で、その他は三井住友信託銀行55億円
商工中金50億円、三菱東京UFJ銀行44億円
となっている。
興和紡は、薬品中堅の興和の子会社であり
ジェイ・ウィル・パートナーズは03年設立。日本政策投資銀行や年金基金などから資金を集め
投資先の企業に役員を送り込んで、既存役員とともに再建支援を行う手法で知られている。
最近ではふくおかフィナンシャルグループの誕生を取り仕切っていたという。
穴吹工務店の再建支援や、池田泉州銀行との業務提携なども行っている、和製投資ファンドである。
その投資規模は年間500億円程度であるが、同業他社と合同で支援を行う例が多いのが特徴だ。
この2社をスポンサーとしてどのように再生を行うのか、注視していきたい。

*1:江守HD中国子会社取引で経過発表 「売り上げ疑義、調査中」 http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/65421.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter