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音楽が売れない!DLでは利益が出ないのか?

パッケージ音楽の低迷が指摘されて久しい。
国際レコード産業連盟が発表したレポートでは
2013年の音楽市場は3.9%の減少となり
特に音楽ソフト売り上げ世界第2位のマーケットを誇る
わが国の音楽ソフト売り上げが16.7%も減少したことが大きいという。
わが国の音楽ソフトの売り上げは、13年が約3057億円で
12年の約3667億円から大幅ダウン。
要因としては、パッケージCDの売り上げや着うたなどの
モバイル向け音楽ソフトの低迷が挙げられている。


一方好調なのは、ストリーミング音楽だ。
YOUTUBEなどの広告型音楽配信サービスは
実に前年比50%を超える伸びを見せているという。
音楽配信といえば、アップルのiTunesやエイベックスのミュゥモ
などのサービスがあるが、未だ音楽全体に占めるシェアは少ない。
もちろん、音楽ソフトを導入する必要があり、利便性の問題もある。


さらに、アーティスト側の「取り分」も問題になっている。
シンガーソングライターのスガシカオ氏が
「DLは利益ない」と吐露したように
パッケージ販売の場合は単価が高い分、アーティスト側に
利益がいきやすい半面、DL版の場合は1曲250円程度で
その2%程度がアーティストの利益となるから
まさに薄利なのである。
消費者心理としては、安いのに越したことはない。
だがアーティストは綱渡りの状態で曲づくりをしているのだと
考えれば、どちらが良いのか、ジレンマになっているのだ。
なぜ応援しているはずのアーティストの利益がこれほど少ないのか
業界全体の問題といえるのではないだろうか。