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スコットランド独立か?英国の没落

英国北部のスコットランド地方が独立―。
そんな未来が待っているかもしれない。
18日に控えたスコットランドの独立の是非を問う
住民投票を前に、9月6日に行われた
英紙サンデー・タイムズによる世論調査では
独立賛成が51%、反対が49%と、独立賛成が初めて
上回った。
これに対し、英国のキャメロン首相はスコットランド入りし
「我々は家族」と独立に賛成しないよう求めた。


英国は、その名に「連合王国」とつくことからわかるように
複数の地方が集まって構成している国である。
イングランドスコットランド北アイルランドウェールズ
の4つからなっており、首都のロンドンがあるのはイングランド
英語のEnglishは、このイングランドからきており
英国の中心地である。
だが、歴史的背景もあって現在独立問題を抱えているのだ。
もともと、スコットランドスコットランド王国といい
イングランド王国とは別の国であった。
スコットランド独立戦争を指揮したウィリアム・ウォレスの存在は
「エイジオブ・エンパイア2」をプレイした人なら
なじみ深いだろう。
とはいえ、1707年の連合法でスコットランド
イングランドと合同することとなり、それ以降実に
300年間、大英帝国の構成国として存在してきた。
だが、スコットランドはそもそもイングランドとは文化も民族も
違う。そのため、アイデンティティーの興隆は止めるすべは
なかったわけである。
英国は、他にも北部アイルランドで独立問題を抱えている。
IRAアイルランド共和軍)によるテロ行為や武力衝突も多発し
また独立派のシン・フェイン党も躍進している。


実は、欧州だけでも独立の機運が高い地域がかなり多いことは
ご存知だろうか。
主立ったものだけ挙げてみても
スペイン:カタルーニャ地方(11月9日住民投票
ドイツ:バイエルン地方
デンマークグリーンランド
フランス:ブルゴーニュノルマンディー地方など
ベルギー:ワロン地方

などがある。これらは、歴史的な背景もあって
短期間であっても独立国家であった地域が大部分を占める。
しかし、独立というのは、分離した部分がなくなってしまうわけで
国力の大幅な低下が確実なのである。
例えば、スコットランドにはエディンバラグラスゴーなど
世界的に知られた大都市があり
スペインのカタルーニャはバルセロ―ナが州都。
これらを失うのは国家としては避けたいところだ。
とはいえ、これらの地域は中心部に比べて冷遇されてきた
という側面もあり、それはそのまま南北問題などの
貧部の格差につながる。
何はともあれ、スコットランドの独立が成れば
各国の独立派が勢いを持つことになるのは間違いなく
ドミノ現象を生みかねないのである。