聖地巡礼、成功要素に「人」
当社が絶賛推し中のコンテンツ・ツーリズムを用いた
地域活性化についてだが、どうやら新たな地域おこしコンテンツが
求められているようである。
というのは、アニメーション事業というのは
映画やドラマなどと同じく「水物」と呼ばれ
その効果は時が経つにつて少なくなっていくのである。
茨城県大洗町で開催された「ガルパン夏祭りin大洗」の中で
各店舗の店主を象ったパネルが展示された。
これは、ガルパンのノウハウをそのまま流用したもので
固定ファン以外からはなかなか高評価とまではいかなかったようだが
少しずつ、コンテンツだけではなく町独自の売り出し方を
模索しているようだ。
さて、当社では地域に人が集まるための仕掛けづくりを
書籍や企業レポートなどをご紹介しながら考察してきた。
ところで、それらの中にまだ紹介されていない要素がある。
それは、「人」である。
例えば、ガルパンで一気に大ブレイクを果たした西住みほ役の
渕上舞さん、秋山優花里役の中上育実さんなどは大洗町専属といって
良いほどイベントの際には登場しており
イベントのたびに1000人近くの来街者の増加が見られる。
別の作品でいえば、「氷菓」で千反田える役の佐藤聡美さんが
舞台となった岐阜県高山市の飛騨生きびな祭に出演
「たまゆら」の舞台となった広島県竹原市では、沢渡楓役の
竹達彩奈さんが、竹原市の一日市長に「就任」するなど
人を呼ぶには人、という流れになっている模様だ。
町がコンテンツを活用した取り組みを実施する中で
そのコンテンツを生み出した製作側も
聖地側の一員となり、便宜を図ることで
さらなる地域活性化につなげることができるだろう。