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在特会はなぜ伸びたのか?私見

在特会がさまざまな場所で議論を呼び
「なぜ在特会が台頭したのか?」などと考察も組まれているようである。
その時に、決まって名前が出てくるジャーナリストの安田浩一氏。
判で押したように「社会的弱者の集まり」「右翼でもないレイシスト
などと断定している。
安田氏の在特会論は、自分の都合の良い部分だけを抜き出して
まったく根拠のないデタラメな指摘だ。
もちろん、安田氏の指摘に当てはまる会員もいるだろうが
全体的な在特会像を表しているとはお世辞にも言いがたい。
一方で、徳島大学の樋口直人准教授による「在特会の論理」は
地道な研究活動の中で作成した統計データなど詳しい資料を使用し
当時の行動保守界隈からは共感をもって迎えられた。
だが、それ以降新たな研究成果は出されていないというのが現状である。
僕も一度、在特会の会員に入会の動機や職業、年齢、性別などを
調査してみるとおもしろい結果が出るのでは、と思ったことはあるが
結局やらないままだった。

これには、実はいくつかの理由がある。
一つは、在特会は非常に緩い活動の集合体であることだ。
桜井会長のブログによれば「在特会は会長の意思を最終決定とするトップダウン組織です。
最終的に会長が下した決定に異議を唱えることは許されません。」
と述べている。確かに会則では、会長は最終意思決定機関と
明記されている。
だが、実際に会長が強制力のある指示をすることは稀である。
従って、各支部の運営についても介入することはほとんどない。
支部によって運動形態が違うのはそのためだ。
つまり、何かしらにカテゴライズするには、多様すぎるのである。


もう一つは、会員は自主的な活動で成り立っていることである。
例えば、組合系組織や宗教団体のように
いつどこに集合せよ!というような指示は出していない。
あくまで余裕がある人に参加してほしいということである。
なので、仕事が忙しい人や趣味を優先したい人は
それで構わない。実に自由度が高い会なのだ。
そういう事情もあって、調査しようとしても
「めんどいからやだ」とかいう人もいるのではないだろうか。
逆に言えば、だからこそ参加者のモチベーションが高いのである。
弁当や日当が発生すれば、それを目的に来る人も増える。
だが、その分意欲は落ちてしまうのだ。
日当を支払うことはできないけれども、その分わが国の
社稷を守ることができれば、それ以上の褒美はない。


僕の場合、いつも会長を批判ばかりしているので
とうとう、「菊地はふざけたことばかり言っている」と
シベリア支部長に栄転の運びとなった。
ロシア領内で北朝鮮労働者と一緒に木を数える仕事を
楽しくやっている。いろんな意味でアットホームな雰囲気で
いろんな意味で風通しが良い職場である。
というのは冗談だが、そんな軽口も日頃から
コミュニケーションを円滑に行っているためだと思っている。
組織内での仲違いは、誤解も多いと聞く。
そのため、大きな事件や疑問ができた際は、事実関係や
関係者の存念をよく聞くように心がけているのだ。


まずは隗より始めよ、という言葉もある。
僕のようなアホを支部長に据えていれば
有能な人物も「あいつが支部長をやれるなら・・・」と
参加してくれることを望みたいものだ。