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日本第一党東北地方の何でも屋さん。

大洗町で目についた「課題」

さて、先日4回目の大洗聖地巡礼に赴いた当社。
ご紹介したとおり、そこでは毎回新たな出会いと
おいしい料理があり、実にすばらしい旅になった。
一方で、数回行くと課題も浮き彫りになるというのが本音でもある。
今回は、大洗で目についた「課題」について述べていきたい。
(予め述べておきたいが、僕は大洗町のホスピタリティーに
大変感服しているし、地元で真似すべきだと公言しているくらいだ)


1、設備が充実していない
特に宿泊施設によくみられる課題である。
安い旅館であれ、民宿であれ、宿泊客に手間をかけさせるような
(あえてそういうコンセプトでやっているところは別だが)
施設でいいのだろうか、ということである。
実名は伏せるが、僕が泊まった中の一つは網戸がぶっ壊れて
虫が入り放題で、冷蔵庫もなくお土産に生物を買ってなくて安心した、なんてことがあった。
さらに、お風呂は基本的に一回湧かして終わりというところが多い。
夏場は特に、朝にもお風呂に入りたい人にとっては困ったことだろう。
沸かし湯ということもあり、そのあたりの調整は難しいかもしれないが
お願いしたいところである。
さらに、ネット環境が整っていないところも多い。
当然、民宿や旅館は個人で経営しているとこも多いから
難しいだろうなと思ってはいたが、ガルパンファンはほとんどが
ネットで情報を仕入れる。従って
「明日はどこ回ろうかな」という場合、ネット環境は必須なのである。
ネット環境なら、設備投資も高くないかな・・・?


2、初心忘れるべからず
6月に行った時、僕は商店街の店を覗くたびに
お店の方が外に出て来て声掛けをしてくれたので
商店街を歩き回っていても寂しさを感じなかった。
ところが、最近になると段々と熱が醒めてきているように
思えるのは僕だけだろうか。
お店によっては変わらず熱いサービスをしてくれるところも
多いが、以前ほど声掛けをしてくれなくなってきたと思う。
これでは、せっかく「本来の商店街」の意識を取り戻した
ばかりなのに、逆戻りである。
確かに、客層の中でリピーター率が多く、以前ほど興味を示さない
観光客も増えたのは確かだが、缶バッジがそうであるように
来るたびに何か違う発見がある、という店舗づくりが必要だ。


3、内は内、外は外
これも意識によるもので甚だ恐縮である。
僕がお店の人や住民の方と話していると
結構、噂話や内部事情を聞くことがある。
「今度あそこでこういうのやるらしいよ」とか
「祭りではこういうイベントをやるそうだ」とか
外向けの話であれば、構わないと思うのだが
町内の誰かの悪い噂とか、芳しくない話も聞くのである。
正直、外部から来た人間がそんな話を聞いても
おもしろくないばかりか「え、大洗ってこういう住民性なの?」と
悪い印象を持ちかねない。
内は内、外は外という意識を持って、観光客には接してもらいたい。


観光客は、決してニーズが均一化しているわけではない。
リピーターの中には、一緒になってまちづくりをしたいという人も
いる。そういう人は積極的に巻き込んでいくことも必要だし
実際に、そういう取り組みをしているところもある。
一方で、単純に風景を楽しみたい、食べ物を満喫したい
など、ニーズは様々だ。ガルパンというのはあくまで動機付けであり
聖地巡礼のやり方は一緒というわけではない。
僕はどちらかといえば、何でも見てみようというタイプなので
積極的聖地巡礼者に入ると思うが、ホスピタリティーはいつも
考えさせられるのである。
ぜひ、一ファンとしての意見として、参考にしていただければ幸いだ。