白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

鹿島臨海鉄道が1億8000万円の増収、恐るべきガルパノミクス

当社が全力推し中の「ガールズ&パンツァー」だが
最大の注目の波及先である、鹿島臨海鉄道株式会社(茨城県大洗町)の
平成24年度決算報告書が発表された。
さぞ儲かったんだろうな・・・と覗いてみると
実は赤字になっていたことがわかった。


損益計算書によると
営業損失が4447万円、経常損失が1674万円
当期純損失が23万円と、あれだけの利用者がいながらにして
赤字のままだった。
ところが、注目したいのは、平成23年度決算報告書である。
同期の損益計算書によると、営業収益は9億3986万円で
営業損失は1億6833万円と巨額の赤字を計上していた。
平成24年度では、何と11億612万円の収益を上げているのである。
まさに2億円(正確には1億8000万円)近い増収だ。
一方で、営業費用も4500万円ほど多くかかったため
ぎりぎり黒字転換にはならなかった。
ちなみに、平成22年度営業収益は11億6657万円であり
営業損失は1億699万円であるから、万年赤字体質が続いていたのだが
ここに来て、大幅な増収となったため、法人税などの納税額が
平成24年度が552万円と、平成23年度の310万円より増加した。
実はこの増額により、経常赤字となったのである。
従って、税引前の経常利益を言うと、528万円の黒字だ。


同じくガルパンファンの夢を乗せて走った
茨城交通は見つけられていないが、有価証券報告書
公開している可能性があるので、引き続き探してみたい。


ガルパンブームに完全に乗っかり、赤字幅の圧縮に成功した
鹿島臨海鉄道。いかに営業費の節減を行うことができるか
赤字体質の脱却は、そこにかかってくるのではないだろうか。