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鉄の女の死

複数のメディアが報じたところによると
英国のマーガレット・サッチャー元首相が8日、脳卒中薨去された由。
強硬な外交姿勢と左派に対しても厳しい立場で臨んだことから「鉄の女」で知られた同氏だが
最近は体調を崩しがちになっており、あまり表に出ることもなかったようだ。
同氏の業績の一つに、フォークランド紛争が真っ先に頭に浮かぶ。
アルゼンチン沖のフォークランドの領有権をめぐり
英国とアルゼンチンが武力衝突した事件だ。
英国も決して小さい損害といえないまでも
アルゼンチン政府と有利な状況で停戦に持ち込んだのは
まさにサッチャー外交の成せる技であろうか。


イムリーな話題といっては不謹慎かもしれないが
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」が
メリル・ストリープ主演で2011年に製作され、アカデミー主演女優賞を受賞するなど
同作は世界中で大ヒットとなった。
同作は、若きサッチャーが政治家を志しながらも男社会で苦悩することや
晩年の亡き夫の幻覚との生活など、「鉄の女」サッチャーの意外な私生活も描かれた
大変興味深い作品である。
僕もこの作品を見たが、やはり「鉄の女」であり続けることの
重圧というのが克明に描かれていて、誠に臨場感溢れる作品だった。
この頃、政治家を描いた作品が多くなっているが
(『J・エドガー』『JFK』まだ未公開だが『リンカーン』古いものでは『NIXON』など)
サッチャーほど政治家の内面に迫った作品は珍しいように思える。
英国にとっては、偉大な指導者を亡くしたといえよう。