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象印、玄米保冷庫事業に進出

炊飯ジャー大手の象印マホービン株式会社(大阪市、市川典男社長)は1日
日立建機の子会社で、農機具の開発・販売を手掛ける株式会社日立建機ティエラ(滋賀県甲賀市、村杉滋社長)
の玄米保冷庫事業を承継し、100%出資の新会社を設立することを発表した。
新たに設立する会社は、「象印ラコルト株式会社」で、本社は大阪市に置く。
「ラコルト」はイタリア語で「収穫」を意味し、コメの生産から炊飯までの
事業を垂直式に手掛けることで、おいしいご飯を消費者に提供するという。
象印は、調理家電に特化したメーカーの中では最大手。2011年度の売上高が607億円、営業利益は36億円で
2位のタイガー魔法瓶株式会社の売上高383億円を大きく超えているものの
生活家電業界大手のシャープからは有力なブランド「ヘルシオ炊飯器」や
パナソニックスマートフォン対応の「SR-SX102」など健康志向や省エネに特化した
高付加価値の調理家電を続々と売り出しており、競争は激化しているのが現状だ。
現在では、内釜の素材や炊飯方式にこだわった高級炊飯ジャーも人気で
調理家電業界では、消費者のニーズに合わせた工夫が生き残るために必須条件といえる。
その中で、象印はできるだけ生産現場に近い立場から商品開発を行う。
同社では「より川上に近い稲作の領域にも進出し、総合的な商品提供を行うことが有効且つ
当社ブランドの進展につながる」としている。