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金融円滑化法、13年3月で終了…

日本経済新聞によると、あおぞら銀行が地銀の再生支援に役立てようと
全国各県に完全子会社「あおぞら地域再生」を設立しファンドを組成することが明らかになった。
来年3月に、中小企業金融円滑化法が切れることから
その金融支援を行おうというものだ。今年度で5県、50億円〜100億円規模を予定しているという。


このあおぞら銀行投資ファンドサーベラス傘下に入って再建にあたっていたのだが
自己資本比率も改善しつつあり、経常利益も黒字となっている。
とはいえ、経常収益、四半期純利益は前期比で減少となっており
引き続き不安定な状況は続くだろう。
しかし、金融円滑化法は実は昨年で期限切れを迎えていたのだが
東日本大震災でさらに一年の延長となった。
これは、はっきりいってモラトリアム以外の何物でもないので
期限が切れたらエライことになるのは間違いない。
特に、中小企業のほか、実は個人にも適用されていたので
資金力がなかった人々にとっては、ホッと一息だったわけだ。
当然、このような事態に備えて銀行側では貸倒引当金を設定しているんだけど
東京商工リサーチの調査によると、2012年3月の段階で国内410金融機関で
同法に基づく返済猶予の申請があったのは、357万5906件、金額にして92兆8592億円だった。
気が遠くなるような額である。
まずは、不良債権にしないよう、政府系金融機関による債権の買い取りや
別の受け皿をづくりが求められているだろう。