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液晶市場で日本の力結集、サムスンに挑戦状?

シャープ、パナソニックなどの業績低迷を背景に
日本勢が液晶画面市場で苦戦を強いられている中
サムスン電子(韓国)、LGエレクトロニクス(同)など韓国勢を中心に
外国メーカーの攻勢が加速しつつある。
そんな中、官民出資の政府系ファンド、産業革新機構が2000億円、70%を出資して
2012年4月に設立したのが株式会社ジャパンディスプレイ(略称、JDI。東京都、大塚周一社長)だ。
同社にはソニー東芝日立製作所がそれぞれ10%を出資しているほか
ソニーモバイルディスプレイ、東芝モバイルディスプレイ、日立ディスプレイズなどが
経営統合を行った。
さらに、パナソニック茂原工場も同社に売却しており、この分野における
わが国の大手デジタル家電企業の力が結集されて設立された企業だ。
のみならず、同社の70%を出資した産業革新機構にはキヤノントヨタ自動車など25社が
出資しているから、実質「オールジャパン」の企業といえる。


同社では現在、業績低迷中のシャープ、鴻海精密工業(台湾)、アップル(米国)などに
パネル供給を行っているが、アップルといえば、サムスンと係争中であり
iPhone5」の第1,2次販売国のリストから除外されたほど険悪な仲だ。
iPhone5のパネルについても、最も受注数が多いのはJDI社とみられており
LGよりも早い段階でパネル製造を行っている。
これがサムスンに対する挑戦であることは明らかといえるだろう。
JDI社では、10月4日にはスマートフォン向けFull-HD液晶モジュールの量産開始を
明らかにした上、10月18日にはスマートフォンタブレット、車載向けの
高性能、最先端イノベーションビークルの開発も発表した。


技術力、販売力でいかにサムスンを上回ることができるか。
わが国の技術を結集したJDIの今後に期待したい。


株式会社ジャパンディスプレイ公式サイト
http://www.j-display.com/