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吉兆?8世紀のハクチョウ見つかる

千葉県佐倉市にある高岡新山遺跡で、8世紀の骨壷から
人体の一部とハクチョウの骨が発見された。
仏教の影響を受けて畿内で始まったばかりの火葬によって
埋葬されていることや、骨つぼが現在の愛知県の窯で作られたことなどから
火葬された人骨は、畿内政権と結び付きが強い集落の首長的立場の人物だったとみられる。
市の担当者は「ハクチョウは吉兆として特別に見られていた。なぜ
一緒に埋葬されたかなど調べたい」としている。


確かに、延喜式には瑞祥の一覧が載っていて
全国各地から吉兆とされる珍しい文物が献上されている。
この白雉日報の名の由来である「白雉」は白い雉のことだが
これも吉兆として重宝され、元号にも採用されている。
また、神亀・養老など珍しいものから元号になったものも多い。
本居宣長が言うように珍しいものや人の手に負えないものを
「カミ」といい畏れ敬った。
埋蔵文化財から、古代の人々がどのように自然と向き合ったのか
垣間見える出来事である。