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文化財の活用と補償

今日は「文化財防火デー」ということで
青葉区にある大崎八幡宮では消化訓練が行われた由。
これは、1949年に法隆寺金堂の壁画が焼失したことを受けて
文化財を火の手から守ろうということで始まった日。
こういった取り組みは非常に良いことだ。
考古学会会員として、学徒だったものとして極めて重要なことだと思う。
思うが、一方で文化財の活用についても考える必要はある。
例えば、文化財指定されると現状変更について規制される。
これは基本的に正しい。ただし、それが人の家であったり
普段使っているものであれば、改修しようと思った時や
壊れた箇所を直そうと思った時に、うまくできないのだ。
それで文化財指定に消極的な人もいる。
仮に、その規制の代償として補償金を支払うことになったとして
実は補助金が出るのは国指定になってからなのだ。
都道府県指定、市町村指定文化財補助金が出ない。
そのくせ、現状変更には規制が入るわけだ。
確かにそれはあんまり所有者に対してメリットがない。
文化財保護法の精神に則るならば、当然国民の財産として
ある程度犠牲を強いられる人には補償はすべきだし
それをほったらかしにせず、どのように活用していくかが課題だと思う。
それこそが、まちづくりへ大きく寄与するだろう。