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お盆は偽経から始まった?

今日はくもり。涼しい。
今日は何か涼しかったね?
最高気温26.6℃だった。


この時期、おいでませ下界へ。
という時期真っ盛りだが、実はこのお盆。
ニセモノから始まったというのはご存知だろうか。
というのは、お盆というのは奈良時代
宮中で行われ始めた「盂蘭盆法会」から民間に浸透
していったものなのだが
盂蘭盆法会」は、中国から伝わった「盂蘭盆経」を元にして
始まったものである。だが、この「盂蘭盆経」は実は偽経だった。
なぜかというと、仏教の聖地・インドから中国に大乗仏教
伝わった時、サンスクリット語から中国語へ訳さなくては
ならなかった。その際、訳者か作家かがオリジナルの経を
作成し、そのまま日本に持ち込んだのである。
中国では史料は大量にあるが、その分ウソも多い。
例えば、春秋時代には周王が薨去した日を適当に
記して、後世になって中原諸国と比較したときに
周王薨去の日がまったく違うなんてことがある。
ともかく、日本では漢文は僧であれば読めるから、この偽経
そのまま使い始めてしまった。
しかし、偽経と発覚してからもお盆の風習がなくならないのは
日本における祖霊信仰と仏教がうまいこと融合し
馴染んだためなのであろう。