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日本振興銀行とSFCG

中小企業を相手に積極的に融資をすることで有名な
日本振興銀行(本社東京都)前会長の木村剛容疑者が逮捕されたのは
すでに大きく報道されているからご存知の方は多いと思う。
この日本振興銀行がなぜ注目されているかというと
木村容疑者が、証拠となるメールを消去させ金融庁の立ち入り検査を妨害
させたという罪によるものだ。
当然、それだけに留まるわけがない。なぜならば、その消去された
メールというのは、今年4月に経営破たんし、資産隠しで有名になった
商工ローン大手のSFCG(旧商工ファンド)との取引関係である可能性が高いためだ。
このSFCG大島健伸元社長と木村容疑者とは、極めて密接な関係にあった。
SFCGは、貸し剥がし、グレーゾーンでの融資、そして強引な取立てで
悪名高い商工ローン会社だが、日本振興銀行には、このSFCGから
多くの社員が転職しているほか、SFCGから同行へ08年の5月から10月
までのわずか10カ月間で782億円もの債権譲渡がなされていた。
これは週刊ダイヤモンド08年12月20日号の記事だが
紛争や問題のある債権について、サービサー(債権回収業者)でない
者が譲り受けて回収することはサービサー法に違反する。
同行は、実は銀行業としての免許は受けているが普通預金業務を
行っていない。定期預金と中小企業への融資による収益が大部分を占めているのである。
同記事では、SFCG元幹部のこんな声もあることを掲載している。
「ノンバンクだと中小企業も警戒するが、銀行だと安心してハンコを押す。
今や日本振興銀行は日本最大の商工ローンじゃないか」