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キリング・フィールドは不朽の名作

「キリング・フィールド」を観た。
まさに今更な映画だが、この作品は1984アカデミー賞
助演男優賞編集賞、撮影賞を受賞した名作だ。
物語は、カンボジア内戦を取材しにきた
シドニー・シャンバーグと、その通訳のプランの視点から
進み、「ポル・ポト派」で知られるクメール・ルージュ
カンボジアを制圧し、その混乱に翻弄される2人を描いたもの。
というか、その2人の視点を通じて、カンボジアで起きた戦争や
虐殺、強制労働などの残虐行為を描いている。
当時では珍しく、アメリカ批判を公然と行っている作品でもあって
さらに、2人の実体験を基にしているから描写も生々しい。


ネタバレ…まぁすでにこの作品は知れ渡っているから
そんなのもないわけだけど、難民の写真の後
最後にジョン・レノンの「イマジン」が流れる。
平和を希求する作品の姿勢が伝わってくるし
下手なモニュメンタリーを見るよりは、断然こっちがいい。
だからこそ「ベ平連」なんかはこういうの好きなんだと思うが
昔の左翼はリアルタイムだった。だから力もあった。
今の左翼の体たらく。誠に嘆かわしい。相手にとって不足だ。


ちなみにこのカンボジア内戦ポル・ポトソ連と断交して
一切の援助を受けなかった。彼が言うには
「我々にはモデルがない。真の共産主義をつくる」とのこと。
理想に燃えるのは結構だが、そのために国家基盤を崩壊させた罪は
万死に値するといって良い。ヘン・サムリン政権が侵攻して
良かったよ。なぜかその後に、中国がベトナムに侵攻してるけどね。
そんなに虐殺国家を守りたかったと見える。同類だから?