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第一生命株式会社化、錬金術はありえない。

生命保険大手の第一生命保険(本社東京都千代田区、渡邉光一郎社長)
が相互会社から株式会社に移行するのに伴い
契約者821万人のうち738万人に、1兆4000億円分の株式か現金が配布された。
これは、第一生命が相互会社だったことに由来するが
相互会社とは、契約者が保険料を第一生命に支払うことで
それが会社の事業に使われ、保険金支払いなどに当てられる。
つまり契約者同士の互助によって、企業活動が行われているというシステム。
であるからこそ、契約者は会社にとってはお金を出してくれる出資者であるわけだ。
株式会社となると、会社の事業を行う資金を保険料だけではなく
株式の売り出しによって得ることができる。
従って、株主となってこれまでと同じように会社の経営に参画するか
或いは経営に参画できなくなるが、これまでの会社へ出資してくれた分を
現金として受け取るかを選ぶのである。


契約者にとっては、思わぬ臨時ボーナスが入ったことだろう。
だが、ここで一つ注意してもらいたいのは
臨時ボーナス…では、その金はどこから出ているのか、である。
第一生命がその金を自腹…つまり特別損失として形状するかどうか。
どういうことかというと、特別損失は当然業績に反映される。
その影響で決算が減益だった場合。第一生命株は下がる。
そうすると、下がった分資金調達ができなくなるわけだから
当然企業活動に影響する。
あと、第一生命株だが、俺はすぐに下がると思う。
上場初日は高くなるが、それ以降は一気に下がるというのは
mixi荘内銀行などで経験済みである。
ぜひ、臨時ボーナスを受け取った方には、その金がどこからきたものか
考えてほしいものである。