白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

3冊目は金華山から

今日はくもり、冷える。
冷えたのには、どうやら全国的に木枯らし一号が
吹いたということらしい。
ちなみにテレビでやっていたが、この木枯らし一号が吹くと
ししゃもの季節の到来ってことらしい。
ししゃもか…から揚げにして食べたらうまそうだ。


さて、今日は岩切にある八坂神社にでも行こうかな。
なんて思っていたら
やっぱもっと遠くに行きたい
    ↓
どうせなら朱印帳売っているとこに行きたい
    ↓
朱印帳売ってるなら、はじめて行くところがいい


となると、恐らく県内で残っているのは…。
金華山か!!!!
遠いよなぁ、うーん。
まぁ、いっか。
というわけで、金華山に行ってきました。マジです。
45号線を突っ走るのはいいが、平成の大合併
ほとんど東側は合併しちまったので、ちょっと混乱する。
松島の次って矢本じゃないのか?東松島?とか。
まぁとにかく、45号を東にひた走る。
そうすると、利府を超え、多賀城を超え、塩竃を超え、松島を超え
東松島を超え、石巻に着いた。
あー、金華山は島なので、金華山に行くには船に乗る必要がある。
そのルートは、石巻市役所によると女川港から乗るか、牡鹿の鮎川港から乗るか
ということらしい。
とはいえ、女川は石巻からすぐだが、鮎川なんて牡鹿半島の先っぽじゃないですか。
女川のほうがいいじゃないか。と考えていたら
市役所の方は、移動時間を考えると鮎川がいいとのこと。
まぁ船は車と比べるとそりゃ遅いですからね。
そこで、助言に従って鮎川に…と思ったが
例のごとく、道を間違えましたwwwwww
牡鹿半島を縦断する道路は二つあって、県道2号、220号線だ。
しかし、220号線は県道2号よりも奥にあって、しかも山間を縫って進むため
極めてぐねぐね。県道2号だな…と思っていたのだが
本当なら万石浦の手前で万石橋を渡らないといけなかったのに
俺は万石浦を越えて、女川町に入り、しばらく進んだところで間違いに気付いた。
…しょうがない、220号線から行くしかないな…。
しかし、これが酷い道。マジでぐねぐね。
蔵王に行った時も酷かったが、それと同じくらいぐねぐねだ。
女川から220号線、ナントカラインで鮎川まで行くのだけで1時間弱かかった。
しかし見たまえ、この広い海原を!

だがその時、俺はさっさと金華山に行かねば、という使命感に燃えていた。
で、遊覧船のチケット(片道900円、往復1800円也)を買い求めると
何と、13:30には最終便が出る(現在12:00)ので、忘れずに乗るように
とのことだった。ずいぶん早い最終便もあったもんだ。
多分、コスト削減だと思うんだけどね。最近の海運業界は厳しい上に
地方の小さい船会社は特にね。
で、乗ったのがこのドリーム号っていう小型のクルーザーちっくな船。
でも中は結構広めだった。中央にある黒革の椅子だけなぜか豪華w

ちなみに、かっぱえびせんは港で売っているので
2Fデッキでカモメにエサをやることができる。
俺は松島でやったので、今回はやらなかったっていうか
一人でやってもおもしろくないし。


なんだかんだで金華山が見えてきた。
ていうか、すぐそばなんだけどね。
鮎川港から約20分で着く。
小さい港では、神社の送迎バスが来ているが
金華山黄金山神社はその名の通り山の上にあるので、高齢者とか足の不自由な方とかが
利用するようになっている。もちろん、普通の若い人でも乗れるが
俺は、あえて自分の足で行くことを選んだ。

入口には、早速こんな鳥居がある。
鳥居を見ると、さもすぐ着くように思われるが
実はこれがスタートラインである。
で、ちょっと歩くと妙な鳴き声が…。
すわ、敵か!?とその方向を見ると。

うはw猿wwww
なんだ、猿か。驚かしやがって…
しかし、ここに鹿がいることは知っていたが
猿もいるとは…さすが国定公園だ。



これがやっと、中間地点?の鳥居。
ここまでずっと上り坂で、ここから階段。
俺も息が切れてしまったよ。
にしても、黄金山神社は懸社だったのか…。


境内に入った時、ピーピーと変な音が…。
振り返ってみるとそこには!

偶蹄目…もとい、鹿!
この鹿、野生動物なので危険が危ないとか書いてあったが
とても人懐っこいというか
そろそろっと近づいてくるわりには
こっちから近づいていくと、そそくさと離れていく
絶妙なツンデレだった。


で、これがようやく随身門。つまり入口。
ここの神社はかなり広くて、社務所も祈祷受付所もお守りとかも
別の場所にある。拝殿に行くためには、また階段を上らないといかん。

のぼりはじめた時、バスでお先に行ったお年寄り方が
そろりそろりと降りてきたが
何だかすぐ戻ってきた感じで、なんだかなと思った。



これが社殿だな。本殿と拝殿は一緒になっていて
中も見ることができた。
こ…これが…ゴクリ。
ちなみに、狛犬はもっと下のほうにあって
拝殿のすぐそばにあるところが多いんだけど
遠ざけるっていうのには理由があるのかね。



これが末社の金クイ神社で、菅公と大国主大神
祀られている。…あれ?


しかしここで御朱印帳を買ったんだけど
金華山黄金山神社」と刺繍が入っているし
竜神祭りとかいうののも入っていて、ちょっとしたお土産だ。
だから観光に来たんじゃないっての!!
と、思ったけど13:30までちょっと時間あったので
港そばの売店で休憩。いろいろ試食したが、どれもうまかったな。
特に、磯のりの佃煮だが
試食して、口の中が磯のりのクライマックスシリーズやー!
ってくらいうまくて
「これ、めちゃくちゃうまいっすね!!!」と売店のおばちゃんに言ったら
隣にいたおばさんが
「本当?じゃあこれ買うわ!」となった。
え、俺もしかしてサクラ?っていうかおばさん、あんたも試食して
「あーあーおいしおいし」とか言ってなかったっけ?
そんなこんなで、船の出港時間になったのでさっそく乗船して鮎川に戻った。


港に戻った俺は、さっさと車に乗って
今度は県道2号で石巻中心部まで戻る。
というかさ、平成の大合併牡鹿町石巻市になったので
実は鮎川も石巻市なんだよな。女川町は石巻市に西と南から挟まれておるわけだ。
県道2号は、220号ほど酷くはなくて、海沿いの景色を楽しみながら走れた。


さて、次に目指すは牧山公園にあるという零羊崎神社だ。

これは暗いんだけど、鳥居だ。
で、左のほうに延喜式内社とあるが
ここも延喜式神名帳に名がある神社。

社殿は極めて立派で、流造といおうか、若干朱も残っている。
この神社は、応神天皇神功皇后の勅願によって涸満瓊別(ひみつにさけのかみ)
の名前を頂戴したわけだが、時代が変わり「ひつじさき」となったという。


次に向かったのは、鹿島御児神社

社殿は極めて新しい。安土桃山建築を真似ていそうな派手さだが
朱塗りという以外はその要素がなく、その可能性は薄い。
この神社の創建年は不明。延喜式内社なので、すいぶん古いわけだが
昔からこの場所にあったのかもちょっとわかんない。
宮司さんが若い方でした。

ここは日和山っていう場所にあって、しかもここには葛西氏が支配した石巻城跡がある。
海上を見張るにも最適な場所で、良いところに築城したものよ。
ところで、延喜式内社が多いな。推測だが、石巻港という良港の存在がでかいだろう。
古代から石巻は東国との貿易が盛んで、京都からこっちに来るにも
敦賀から新潟・酒田に行くか、関東をぐるりと回って石巻がメーンだったようだ。
だから、勧請するにも石巻が一番最初に候補に挙がるというのは当然あり得ることだ。
ちなみに、これで2冊目が終了。


最後に向かったのは、鳥屋神社というところ。

ここまで来て、日もだんだん暮れ初めていたのでここでラスト。
ここは羽黒山公園もあって、羽黒神社も合祀されている。

暗いので、ちょっとブレてしまった。
この神社は、仁徳天皇の55年に陸奥征討に来た際
猿田彦神の勅願があったってことで祀られた神社だ。
てことで、延喜式にもある、つまり延喜式内社。
後に平泉藤原氏が出羽から羽黒山の分霊をもらって、ここに羽黒神社を建てた。
それ以降、伊達家も崇敬していたという。
今日行った3つの神社はすべて延喜式内社だが、多分延喜式内社だから
手厚く保護されて、大きいんだと思う。それで見つけやすかった。


帰る頃には雨が降って、しかも夜だった。
さらに眠気が襲ってきて、大変危険。
レールガンを聞いていたおかげで何とかなった。
伊藤かな恵さんと豊崎愛生さんには感謝だね。