白雉日報社公式ブログ

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今日はいろいろな企業で決算短信の発表が多い日だ。
上場企業の場合、四半期、つまり1年のうち4分の一の期間での
決算という制度があって、決算短信というのは
そういう決算にかかわる書類の概要のみ表したものだ。
この制度は、最近になってできたもので、投資家が
「決算が一年に一度では、企業の動きがよく見えない」と
ケチをつけてできたものだと聞いているが。


さて、そんな中で、一番目立っていたのは
やはり総合商社の軒並み減益だろう。
日本の大手総合商社は6社あって
三菱商事三井物産住友商事伊藤忠商事豊田通商、丸紅、双日
のこと。
前の3社は財閥のドンで、豊田通商トヨタグループで
丸紅が浅野系、双日が旧鈴木系、伊藤忠はどこだったかな…忘れた。
とにかく、かくのごとき経済界の中枢にあって
「ラーメンから戦闘機まで」手がけるといわれる総合商社の
減益はあらゆる方面に大打撃を与えていることは間違いのないことだ。


ちなみに、企業がこういう時、やたら増資をしたがるが
これはどういうことかというと
銀行から融資を受ける時、企業といのは財務に関して審査を受ける。
この財務体質でこの担保ならいくらで、利率はこんくらいですよーってね。
じゃあ企業が銀行から金をうまいこと借りることができるように
するには、どうすればいいかっていうと
要するに信用リスクを下げればいい。担保価値とか今はほとんどアテにならんし。
ま、要するに返済できる金があるってのを見せなきゃいかんわけだ。
そこで、企業は株式だの、債券だのを発行しまくって
それで資金調達をする。そうすることで、企業の財務体質を固めるわけだ。
大体、その株式や債権は、仲のいい会社や銀行が引き受けるわけだが
それを「第三者割当増資」といって、大規模な資金調達として重く見られる。
デメリットは、それで投資家は離れていくこともあるということだな。
つまり株式をめちゃめちゃ発行しまくるわけで、希薄化というのが起こる。
希薄化すると、今まで持っていたやつが1%未満になったことで
うっぱらっても報告の義務はなくなるし
売買することでその企業に与える影響は少なくなってしまう。
それに債券だって、期限付きだからいつかは返さなきゃいかんしね。