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台湾の立法院選挙の投開票が12日行われ
野党・国民党が3分の2を超える議席を獲得し
与党民進党は最低ライン45議席を大きく下回る27議席しか取れなかった。
これによって国民党は総統を罷免することのできる議席の3分の2以上を持つことになる。
それに対し、民進党の陳水扁総統は、党主席を辞任することとなった。
ちなみに立法院とは何かというと。
台湾の政治というのは日本とちょっと違っていて
「五院」と呼ばれる「立法院」「司法院」「行政院」「考試院」「監察院」の5つの機関があって
「立法院」が日本で言う国会
「司法院」が日本で言う最高裁判所
「行政院」が日本で言う内閣。総理もいるよ。
「考試院」が日本で言う人事院。
「監察院」が公務員の観察や弾劾などを行う。
こんなふうに、五権分立というわけで成りたっとるわけですな。
さて、じゃあこれが日本にどう影響するのか
というと。
台湾人には二つの人種がいることはご存知だろうか?
本省人(元から台湾に住んでいた人々)
外省人(国共内戦で中国から台湾に逃げてきた人々)
国民党といえば、蒋介石が率いていた政党ですよね。
だから、国民党は外省人に人気があります。
今問題になっている台湾独立では、元々国民党は共産党との戦争で負けて
台湾に逃げてきて、台湾は一時的な反抗拠点にすぎないと考えていたわけ。
そんなわけで、いつか中国に帰ってやるぞってのが宿願なんだよね。
だから方針としては、現状維持。
一方、民進党は本省人に支持が多いのですが
台湾独立問題では、独立推進派です。
国民党とか中国とか関係ねえ!俺達は台湾人なんだ!
という感じでしょうなぁ。
で、国民党が勝ってしまうと、どうなるかというと。
○反日政策を取り始める。
国民党は日中戦争中に、プロパガンダをどんどんやってアメリカでも
日本はひどいやつらだ!大虐殺ばっかしてる!と吹聴して回ったので
南京事件などの虐殺事件については仕掛け人といえる。
そのため、歴史問題をまたしても持ち出してくる可能性があって
日台関係の悪化が懸念される。
○外交関係が衰退する
今まで、台湾は国連加盟を求めたり、独立のための活動を行っていた。
ところが、現状維持に代わってしまうと、それまで台湾を独立国に準じる形で
扱ってきた国が、減少するかもしれない。
それはもちろん日本でもあり得る。