白雉日報社公式ブログ

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カナダのアンカレッジでは、冬にアイスストームとやらが降るらしい。
アイスストームてのは、液体で降ってはくるんだが
地面に付いた瞬間に凍るんだそうだ。液体窒素が降ってくるようなものだな。
雨が降るメカニズムというのは、上空で凍結した空気が地上に降ってくるとき
暖かい層を通過することでまた液体になるんだが
特殊な気圧配置のせいで、その下層でまた冷やされ、ほぼ凍結した状態で落ちてくる。
すると、地面に付いた瞬間に凍結して、そのまま積み重なる。
そうすると、空気の入らない極めて純度の高い氷の出来上がりというわけ。
スケートリンクは、できるだけ空気を含まないことであれだけ滑りやすくしているんだが
正に天然の上質なスケートリンクができるってわけで、滑りようはハンパじゃねえ。
車のブレーキなんぞは利かない、というかエンジンが凍りつく。
そうすっと大惨事だってんで、アンカレッジではアイスストームが降るとわかると
すぐさま警報を出すらしいんだな。
週末は家で過ごしましょう、夜間は外出しないようにって。
ただ、それだけで終わりってわけじゃない。
前述のように、アイスストームは、極めて空気の入らない氷だ。
だから、世界一重いんだそうだ。
その重みで、電線が切れてショートする。ショートすると停電だ。
停電すると電気関係は使えないからガスとか、暖炉を使うしかない。
でもそうすると、一酸化炭素中毒者が一気に増える。
でも救急車もなかなか行けないんだよ。路上も凍るし
どうしても時間がかかる。
それに停電しているから、使える機器にも制限があるんだ。


もちろん復旧も時間がかかるし、その間住民達は避難所生活を強いられる。
そんなそんな時にストレスとか、凍死の恐怖があるわけだ。


まぁ5日くらいでアイスストームは終わるんだがな。
要するに気圧配置の問題だから、近いうちに去る。
ところが、その後は強風が吹きやすいのだそうだ。
強風が吹けば、今まで氷の重みに耐えていた電柱も
どんどん倒れていく。
あと、さて車に乗るかってなると、なんと車が氷の塊となっているわけだ。
仕方なく、バールのようなものとか、カナヅチで叩いて氷を落とすしかない。


まったく恐ろしい話だが
実はこのアイスストーム、日本でも起こり得るらしいので
皆様、どうかご注意を。