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抑圧に抵抗の象徴、マンデラ前南ア大統領の像が英国会前に
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070830i302.htm


ネルソン・マンデラといえば、南アフリカで白人最優遇政策である
アパルトヘイトに抵抗し、遂に廃止させたことで有名だ。
しかし南アフリカを植民地として、圧政を敷いたのが他ならぬ英国なのが
マッチポンプ的な白々しさを感じる。
それはまぁさておき。
被支配者の中から、敢然と抵抗をする者が出るのは大変良いことではないか。
学習性無気力と同じで、支配されることに慣れてしまうと
人間というのは抵抗する気持ちが薄らいでいくものなのだ。
これはマンデラが、というより
民族全体がその潮流だったのではなかろうか。
実際に、覇権が欧州から米国へ完全に移ったころ(つまり戦後)
アフリカやアジアでは、見計らったように民族主義運動が興隆し始めるのである。
だがその結果、欧州の植民地支配は去ったが、それこそ着の身着のままという言葉が相応しく
社会情勢や経済の混乱や、過激派や共産主義の台頭による治安悪化、インフラの悪化
をそのままにして去った。そのため残された国は、隣国の干渉(ソマリアエチオピア軍による干渉など)
をモロに受け、政局の急な混乱を招き、住民同士の内紛に発展した(ザイールのツチ族虐殺など)。
マウントバッテン卿のように、慌ててパレスチナから逃亡する姑息なことはやめにして
今までいた国のために、復興援助金を出したり、顧問として政府関係者を置いていったり
国際社会との窓口を決めておくとか。そういう置き土産をして帰っていけよな。