白雉日報社公式ブログ

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本日は、宮城県考古学会総会及び研究発表である。
学院大が会場なのだが、押川記念ホールなんぞ知らん。
というわけでw先生の車に便乗していくことに。
ここ数年で学院大も建て替えが激しくなった。そのお蔭で
わけがわからない。まさにコンクリートジャングル。
それは置いておくとして、今回の資料もぶ厚い上に紙質が最高。
多分撥水のやつだぜ、これ。
それはさておき、発表はなかなか興味深いものがあった。
特にF沢先生の発表は「本当かよ?」と疑ってしまうものだ。
つまり、前方後円・後方墳は仙台で17基しかなく、そのうち
直径50mを越えるものは本当にわずかだそうだ。
ところが、大型古墳には小型・中型の古墳が付随しており
これは大型も小型も同じであって、政治的な差異はないと。
考えてみればそうである。古墳時代とよくいうが、実は仙台市内で
は5〜6世紀に古墳がほとんど見られなくなる。まさに暗黒時代。
そこで、なるほどなぁと思った。



それから、東北大学埋文センターの調査。
題して「仙台城出土木簡から見る仙台藩領」
二の丸発掘調査の際、大量の木簡が見つかったそうだ。
それには「御年貢米」とか「御米」とか書いてあり
しかもどこから持ってきたのか地名まで入っている。
で、それに何の意味があるのかというと、例えば○○(失念)
と「塩」
と書いてあった。その○○は万石浦にも近く、入浜式製塩が盛ん
だったということで、物資の輸送やどこからどんなものが
仙台に納められるのかが把握できるというわけである。
ただし、応急処置のため水に入れておくと、滲んでしまう
こともあるそうだ・・・注意しなくては。



こういう学会で、お久方ぶりにお会いする先生方ともご挨拶。
仙台市のN島さんは便宜を計ってくださるそうだし
S木先生と多賀城埋文のT倉さんもありがたい。
あ、そうそう。会長が代わったんだった。任期は6年らしい。